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絵本 覚え書 その8 [本(絵本)]

最近、意欲が少し落ちているので、絵本の感想です。
今回は地味だけど、別で書きたいような、心に残る絵本です。


「アグネスさんとわたし」   ジュリー・フレット 文・絵   横山和江 訳   

アグネスさんとわたし

アグネスさんとわたし

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2022/12/16
  • メディア: ペーパーバック

前に読んだ絵本と同じ訳者の関連で見つけたのですが、タイトルと表紙絵に、少し興味を持ちました。

主人公の少女キャセレナと引っ越し先のおばあさん、アグネスさんとの一年を通じた交流。
キャセレナはカナダ先住民のクリー族の少女で、絵を描くのが好き。アグネスさんは土で物を作るのが好き。
心があたたまる、ふつうの交流が心地良かった。

季節の変わり目に、ページの余白が十分にあって、想像の余地があるのがいい。
絵もシンプルなのに(だから?)時間や空間の味わいがあって、すごくひかれた。
大地の色使いがいい。

地味だけど心に残る絵本です。



「わたしだけのものがたり」   パメラ・ザガレンスキー/作・絵   木坂 涼/訳

わたしだけのものがたり

わたしだけのものがたり

  • 出版社/メーカー: フレーベル館
  • 発売日: 2017/02/01
  • メディア: 大型本

これは、前に「イソップ物語」で知った(絵が色彩豊かで素敵だった)パメラ・ザガレンスキーという方の絵本ということで、読んでみたのですが、すごく良かった。


エミリーという本の大好きな女の子がいました。
エミリーは、先生が子どもの頃プレゼントしてもらったという「ふしぎな ものがたりが いっぱい はいっている ほん」を借りるのですが、その本には「ことば」が全くなかったのです。

「ことばが なければ、ものがたりを たのしめない」とかなしむエミリーでしたが・・・


今まで、あまり読んだことがないタイプの絵本で、感想もどこまで書けばいいか迷う。(子どもが見たら、感性が豊かになりそう)

テーマは想像力。こういう絵本を見ると、自分の想像力の貧困さを思い知らされるようだった。

「イソップものがたり」の「きつねとぶどう」の話と絡ませた作りになっているのも、本当におもしろかった。
著者の想像力(創造力)に感心しました。

多くの人に読まれてほしいです。



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