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最近の読書 2023年 絵本 その3  [本(絵本)]

絵本の記事が続きますが、今回読んだのもすごく良かったので、書きたくなりました。


「おばあちゃんのにわ」
ドーン・ケイシー 文   ジェシカ・コートニー・ティックル 絵   横山和江 訳

おばあちゃんの にわ

おばあちゃんの にわ

  • 出版社/メーカー: 出版ワークス
  • 発売日: 2023/05/02
  • メディア: 大型本
 


図書館の新刊本で見つけました。

表紙絵が目にとまった。物語の絵は、予想以上に良かった。
色づかいが良くて、草花が一本一本細かく描かれている。
季節感が出ていて、人物もあたたかく、絵を見ているだけでいやされた。

おばあちゃんのにわは草木がぼうぼうで、自然のまま。
「わたし」はにわで、子ども時代をおばあちゃんとすごす。

季節はめぐって、にわも変わっていく。
おかあさんと二人で作るにわ。

「わたし」が(わたしの)子どもとおばあちゃんの思い出と、三人ですごす時間が心地良かった。
にわをテーマに、思いが受け継がれていく、素敵な絵本。




「おばあちゃんのにわ」
ジョーダン・スコット 文   シドニー・スミス 絵   原田勝 訳

おばあちゃんのにわ

おばあちゃんのにわ

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2023/06/19
  • メディア: ハードカバー

著者は違うが同じタイトルの絵本を見つけたので、読んでみました。
これもすごく良かった。

著者の祖母との思い出をもとにした絵本。

ぼくのおばあちゃんは、大きな道のそばにある、もとはニワトリ小屋だった家にすんでいる。

おばあちゃんは英語があまりしゃべれないので、「ぼく」は身ぶりや手ぶりで、さわったり、笑ったりして、いいたいことを伝えあう。
二人で食事をしたり、散歩をしたり、にわにミミズをまく。

絵が絵画的(?)で、重厚だけど、やさしくていい。
言葉がなくても、心を通わせる、二人の静かであたたかい時間が、絵だけで情感豊かに伝わってきた。(こういう絵本を見ると、現代はしゃべりすぎのように思えてくる)

上記の絵本と同様、思いが受け継がれていくような、余韻があって、心に残る絵本です。



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