最近の読書 2023年 絵本 その2 (世界の昔話6) [本(絵本)]
ミクロネシアのむかしばなし。
マーシャル諸島、エブ島の話。
タイトルの「アアウ」とは、人にすばらしい力をあたえる、とてもふしぎなもの。
むかし、この島に、イリリクという長老が、たくさんの子どもたちにかこまれて、くらしていた。子どもたちは、みんな、鳥になって空を飛ぶことができた。
長老はベチュワクという、茶色の鳥になって飛ぶ子をかわいがっていて、後継ぎにしようと思っていた。でもベチュワクはのんびり屋で不器用。対して、弟の黒い鳥になるジェカールは、すばしこく、要領がいい。
長老は、ベチュワクのため、巨人に「アアウ」をとってくるよう命じる。
巨人が出てきたら、今度はその巨人が手のひらにのせられるほどの大きい人が出てきて、スケールの大きさに驚いた。
物語も、弟がずるいと、ちょっと思ったのだけど、それを気にしない、大らかさがある終わり方に、考えさせられた。
絵も迫力があって、南国の空気や温度まで伝わってくるようだった。海と空の色使いがいい。
あとがきで、ミクロネシアに、近代文明が侵入して、水爆まで落とされた、というのにショックを受けた。
物語にあるような独自の世界は、ほとんど失われようとしているという。(1976年時点のあとがきなので、現代はどこまで残っているのだろう)
復刊されたのは(1976年 岩崎書店より発行)良かったです。
「クリシュナのつるぎ」 秋野癸巨矢 文 秋野不矩 絵 BL出版
インドのむかしばなし。
インドは神々と神話の国で、人々に最も親しまれ、愛されている神さまが、クリシュナ神だそう。
「神さま、どうぞおたすけください」
横暴な王さまに苦しんだ人々は、天の神さまに毎日祈りました。
神さまは、願いを聞きとどけて、デーヴァキーという女の人のからだに宿り、地上に生まれ出る。デーヴァキーの生んだ子どもクリシュナが、王をほろぼす物語。
クリシュナがスーパーヒーロー。女性にもてて、何でもできて(神さまの生まれ変わりだから)、活躍が楽しめる。
絵が、赤、青、黄色を基調とした、カラフルな色使いで印象に残る。衣装もいい。
(あとがきにあったが)インドのクリシュナ神にまつわるお祭りの情景が(知らないが)浮んでくるようだった。
マーシャル諸島、エブ島の話。
タイトルの「アアウ」とは、人にすばらしい力をあたえる、とてもふしぎなもの。
むかし、この島に、イリリクという長老が、たくさんの子どもたちにかこまれて、くらしていた。子どもたちは、みんな、鳥になって空を飛ぶことができた。
長老はベチュワクという、茶色の鳥になって飛ぶ子をかわいがっていて、後継ぎにしようと思っていた。でもベチュワクはのんびり屋で不器用。対して、弟の黒い鳥になるジェカールは、すばしこく、要領がいい。
長老は、ベチュワクのため、巨人に「アアウ」をとってくるよう命じる。
巨人が出てきたら、今度はその巨人が手のひらにのせられるほどの大きい人が出てきて、スケールの大きさに驚いた。
物語も、弟がずるいと、ちょっと思ったのだけど、それを気にしない、大らかさがある終わり方に、考えさせられた。
絵も迫力があって、南国の空気や温度まで伝わってくるようだった。海と空の色使いがいい。
あとがきで、ミクロネシアに、近代文明が侵入して、水爆まで落とされた、というのにショックを受けた。
物語にあるような独自の世界は、ほとんど失われようとしているという。(1976年時点のあとがきなので、現代はどこまで残っているのだろう)
復刊されたのは(1976年 岩崎書店より発行)良かったです。
「クリシュナのつるぎ」 秋野癸巨矢 文 秋野不矩 絵 BL出版
インドのむかしばなし。
インドは神々と神話の国で、人々に最も親しまれ、愛されている神さまが、クリシュナ神だそう。
「神さま、どうぞおたすけください」
横暴な王さまに苦しんだ人々は、天の神さまに毎日祈りました。
神さまは、願いを聞きとどけて、デーヴァキーという女の人のからだに宿り、地上に生まれ出る。デーヴァキーの生んだ子どもクリシュナが、王をほろぼす物語。
クリシュナがスーパーヒーロー。女性にもてて、何でもできて(神さまの生まれ変わりだから)、活躍が楽しめる。
絵が、赤、青、黄色を基調とした、カラフルな色使いで印象に残る。衣装もいい。
(あとがきにあったが)インドのクリシュナ神にまつわるお祭りの情景が(知らないが)浮んでくるようだった。
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