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最近の読書 2024年春 その2 ―覚え書― [本(小説)]

最近の読書。
すごく珍しい本を借りました。
(学生時代、古典、古文は苦手だったが、挑戦してみました)


「竹取物語」  ビギナーズ・クラシックス   角川ソフィア文庫

竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2012/11/05
  • メディア: Kindle版

 

読む本をさがしていて、いまいち見つからず、読むべき本(?)の中にあって目に付いた。
ちょうど大河ドラマで平安時代をやっているし、「源氏物語」よりシンプルで親しみやすいと思ったのです。


はじめに「竹取物語」の簡単な作品紹介を。
作者不明。成立年も不明だが、九世紀の末(平安時代初期)とする説に落ち着いているそう。
それから百年あまり後、「源氏物語」の作者、紫式部「竹取物語」を高く評価していたという。個人の創作という点から、日本最古の物語と認定されている。


「かぐや姫」の物語は子どもの頃に読んでいるはずなのだが、最初と最後ぐらいしか覚えていない。”はじめに”にもあるが、イメージの違いに驚いて、興味が出てきました。

話の筋はシンプル。
竹取の翁(じいさん)が、竹の中にいる小さな女の子を見つけて、育てる。
「なよ竹のかぐや姫」と名付けられ、三ヶ月ぐらいでりっぱな娘に成長する。

成人したかぐや姫のもとに、求婚者が群がるが、大半はあきらめる。
恋愛の達人と評判高い、五人の貴公子が残る。
かぐや姫は、自分の望みの品を持ってきてくれた人との結婚を提示する。

それぞれ違う品で、難題ばかり。
偽物を持ってこようと画策する、五人の話が見どころの一つ。(これで話はちょうど半分ぐらい)

かぐや姫は、結婚なんてする気はない。自分やじいさん夫婦の立場が悪くなることを懸念して、相手の方から結婚を辞退するように仕向けたのだ。

男性に従属させられた、当時の女性の本音を伝える。男性のエゴ中心の結婚というものを批判する。という解説があるが、かぐや姫の潔さ(?)は感心してしまった。
帝さえ、はねつけるのだ。


今年の大河ドラマ「光る君へ」の中で、清少納言が「自分のために生きる」みたいなことを言っていて、令和のドラマなので現代的だな、みたいに思っていたのだが、「竹取物語」の中でも、すでに描かれていたのだ。


原文と現代語訳があって、良かった。先に原文を読んで、自分で、こんな意味かなと訳してみるのも楽しかった。
解説やコラムも読みごたえがあって、勉強になります。(覚えられないが)

かぐや姫や貴公子たちの人物像や結婚観など、物語としてもおもしろい。最終話も意外だった。
かぐや姫は天上界の人なので、SFっぽい描写もあって、日本最古の物語なのに、新しいイメージを持ってしまいました。

読んでよかったです。



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