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最近の読書 2023年 絵本(「イソップ物語」) [本(絵本)]

春になって気持ちが少し明るくなってきました。
前回、精神的にしんどかったので、絵がきれいな絵本を読みたくなりました。


「寓話に生きた人イソップ その人生と13の物語」
イアン・レンドラー 文   パメラ・ザガレンスキー 絵   山下愛純 訳

寓話に生きた人イソップ ―その人生と13の物語

寓話に生きた人イソップ ―その人生と13の物語

  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2023/01/18
  • メディア: 単行本


あまり考えず、絵だけを楽しめる絵本を選ぼうと思ったのですが、今さら(?)のイソップです。
ちょっと変わった構成で、イソップ自身の物語の中に13の寓話が入っている。
寓話も良いが、イソップの物語が興味深かった。

イソップの話は小学低学年の頃に読んだが、2500年も前に生きた人だとは知らなかった。
奴隷だったという。かしこい人で、主人を怒らせないよう、伝えたいことを自然や動物にたとえて話していた。主人に認められて、相談役をしながら物語を作り出したという。

「イソップの物語は、力をもたない人たちに、不公平でつらい世のなかを行きぬいていくための知恵をあたえてくれるものでもあった」という言葉が心に残る。

当時の記録はあいまいなので、イソップという人が本当にいたかという説もあるが、2500年もの時をこえて語りつがれてきた物語ということに、感動しました。

13の物語は今の時代に合っていると思う。
「ロバと愛犬」「キツネとカラス」など、改めて気づかされました。(おなじみの「北風と太陽」「アリとキリギリス」他 収録)

絵は繊細で色彩豊かで、見ているだけでも楽しめます。



「イソップ物語 13のおはなし」   いまいあやの   BL出版

イソップ物語―13のおはなし

イソップ物語―13のおはなし

  • 出版社/メーカー: BL出版
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: 大型本

もう1冊「イソップ物語」
いまいあやのさんの絵本。
縦に開いて読む絵本(カレンダーのようで上が絵で下に文章)というのが初めてで、新鮮だった。

こちらの方を先に見つけて読んだのだが、絵が目当てで、物語の方はほとんどおまけだった。なのに、最初の話からすごく心に入ってきた。「オンドリと宝石」
精神的にダウンしていた時だったからだろうか。10行にも満たない文章なのに、物語と教訓が凝縮されていて、すごいと思った。

絵も文章もシンプルな分、話が心に入ってきました。
想像の余地みたいなものがあって、こちらの絵本も素敵です。

上記と同じく13の物語が入っていて、セレクトを比べるとおもしろかったです。
共通しているのは「ライオンとネズミ」「ウサギとカメ」「キツネとブドウ」「まちのネズミといなかのネズミ」
お話はこちらの方が好きかな。

大人にも子どもにもおすすめの絵本です。



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