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「バカと無知」 橘玲 著 [本(新書/心理・教育)]

仕事が忙しくなって、職場の人間関係にも少し変化があって、余計なことに気をとられて、仕事に集中しづらくなっていました。
いくらか学習しているので、心の対処はできるようになったと思ったのですが、自分の気持ちの変化もあって、気力がダウンしています。

だからというわけではないのですが、借りていた本が、今の心境に合っていて、ちょっとびっくりしました。


「バカと無知」   橘玲   新潮新書

バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) 言ってはいけない

バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) 言ってはいけない

  • 作者: 橘玲
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2022/10/15
  • メディア: Kindle版


動画で紹介されていて、タイトルに興味を持ったのですが(ベストセラーのよう)おもしろかったです。

PARTⅠが「正義は最大の娯楽である」で、まさに自分が今、職場でされているのがこれでした。
皆ではなく一人だけなのですが(同年代で昔から性格的なものも知っている)、「集団の和を乱す者を罰する」「自分が絶対の正義という感じで人を教育しようとする」もともと自分が一番苦手なタイプなのです。

人に対する気づかいがない、ということで(最低限の挨拶や声かけはしているつもりだ)いいがかりをつけられる。(まるで子どもに教えるような言い方で、悪態をつかれる)(その人は反対に過剰すぎて、いちいちそんなことまで言ってもらわなくてもと思い、噓っぽくて不愉快になることもある)

PARTⅡの「バカと無知」にある「平均効果」というのも、すごく腑に落ちた。
能力の高い者が低い者に引きずられるという。能力に大きな違いがある二人が話し合うと、賢い者がバカに引きずられ、間違った選択をしてしまうという。

これも似たような覚えがある。能力の違いはそんなにないが、職場のお互い合わないAさんとBさん。AさんはBさん化してきて、BさんはAさん化してきたと思っていた。(二人とも一見短所に見える長所がなくなったように思えた。)

「話し合わなければ意思決定の質は下がらない」というのは、(人を理解するのにも)納得するところがあった。

「人間関係がフラットになると、どんな言葉が相手を傷つけるかわからなくなる」というのは、近年、自分が思っていたことだった。

PARTⅢ「やっかいな自尊心」は目がひらかれた思いだった。
PARTⅣ「『差別と偏見』の迷宮」
PARTⅤ「すべての記憶は『偽物』である」

どの章も興味深く、書ききれないです。(付箋だらけになった)
人間関係のもやもやが、少し減ったように思えました。
初めて知った著者でしたが、読んでよかったです。

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