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宝塚花組公演「A Fairy Tale ―青い薔薇の精―」「シャルム!」 [観劇]

宝塚花組公演を観てきました。
今回も、当日券1回目は完売で、2回目に行ってようやく立見で観られました。


芝居は青い薔薇の精の話で、庭のセットや精霊の場面が美しく、印象に残った。
女性演出家らしい作りで、久しぶりの宝塚ならではの作品だし、明日海さんの退団公演としては良かったかな。

でも、話の内容はちょっと薄い。
禁忌を犯したのはエリュなのに、つぐないや試練みたいなものは与えられず、ハーヴィーに頼るみたいな。
エリュが人間のことや自分の精霊としての傲慢さに気付いたりするのも、あまり残らない。(何だか朝海ひかるさんの退団公演「堕天使の涙」を思い出した。精霊と人間の恋では「PUCK」もあるし)

明日海さんは人間界を(花組を)見守っているような役どころなのは良かった。
精霊の雰囲気がぴったりだった。

ハーヴィーも植物研究家だけど、エリュと出会って、シャーロットの話を知るだけで、あまり大したことはしていないような。
ヴィッカーズ商会の人も、単に利益を追求する、時代の人というだけで、ドラマがない。

主役はシャーロットに思えた。子ども時代から晩年まで演じて、ずっとエリュのことを忘れなく、絵本作家になったというのが芯が通った人物。
華さんの演技もすごく心が伝わってきて、印象に残った。ただ、絵本作家になって姿を現す場面は、ちょっと老人に作りすぎているような。確か50年前の回想で60歳になっていないのでは?
まして絵本作家という仕事をしているのだから、もう少し気概のようなものがあってもよかった気がする。

他の人は、ケヴィンの妻のネリーが印象に残った。
庭師のニックも良かった。
多くの人に役があるのは良かった。

物足りなさはあるけど、テーマは宝塚で演る意味がある作品に思えて、良かったです。


ショーは感想があまり書けない。(出演者の歌やダンスは皆良いのだが)
パリの地下都市が舞台?のレヴューだが、ストーリーがわからない。
特に、戦いの場面が唐突すぎて、しかも華さん(?)が撃たれて倒れたまま、ショーが進行して踊るというのが、どういう場面なのか。(後で担がれていたが)
何より、銃が出てくる(持って踊る)というのが嫌悪感があるのだ。芝居なら仕方ないが、小道具として別に出さなくても、ダンスで表現するだけではだめなのか?

フィナーレの男役の群舞は良かった。
明日海さんの歌も良かった。

明日海さんはファンというほどでなく、トップになられてから意識するようになったのですが、印象に残っているのは「金色の砂漠」のギィ、「ポーの一族」のエドガー、「メサイア」の天草四郎、「カサノヴァ」
前三作は、機会があれば映像でもう一度観たいです。

チケット難で半分あきらめていたのですが、明日海さんの最後の公演を観られて良かったです。





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