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「友だち幻想」 菅野仁 著 [本(新書/その他)]

最近少し、心理関係の記事のアクセスがふえてきました。
人間関係に悩む人がふえて、皆が生きづらい世の中になってきたのかなと、少し憂鬱なこの頃です。

話題の本(?)を遅れて読みました。


「友だち幻想」   菅野仁   筑摩書房

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 菅野 仁
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/03/06
  • メディア: 新書


職場の人間関係に悩んでいた時、新聞で見つけた本です。
副題の「人と人のつながりを考える」というのにひかれました。

若者向けのようで(イラスト付き)ページ数も少ないが、内容は濃縮されていて説得力があった。
知識としては特に目新しいこともないが、言葉になると心の整理ができて、参考になった。

幸福のモメント(契機)は結局二つに絞られる。「自己充実」と「他者との交流」
「他者との交流」は「交流そのものの歓び」と「他者からの『承認』」

同質性から併存性へ。気の合わない人と一緒にいる作法。
親しい人間でも「異質性を持った他者」ということ。

「ルール関係」と「フィーリング共有関係」に分けて考える。

自分よりむしろ自分の職場の人に読んでほしいと思うような本でした。
現代の新たな圧力で「不安」の相互性が根底にある、という話は考えさせられました。

以前「友だち地獄」という本について書きましたが、この本と発売日が同じ日でした。
こちらの本も考えさせられます。(自分の悩みもあまり変わってない?)

友だち地獄 (ちくま新書)

友だち地獄 (ちくま新書)

  • 作者: 土井 隆義
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/03/06
  • メディア: 新書




「九十歳。何がめでたい」   佐藤愛子   小学館

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

  • 作者: 佐藤愛子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/08/01
  • メディア: 単行本
 
話題になった本だし、タイトルがおもしろくて興味を持ちました。
自分より人生の先輩の言葉や考えを知りたかった。

一言で言うとすごくおもしろかった。本を読んで笑ったのっていつ以来?
最初に思った堅苦しさとか全然なく、本音できついところもあるのだけど、心に響くことばかり。
何編かの人生相談の話は、自分の本音を引き出されたようで共感した。
知らず知らず自分も”現代”に合わせた考え方になっていたことに気付かされた。

読んで良かったです。






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