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「間違いだらけの子育て」 ポー・ブロンソン アシュリー・メリーマン 著 [本(新書/心理・教育)]

新年から、ちょっと堅い本です。
読んだのは昨年で、下書きをしていたものですが、書くことも思いつかないのでアップします。

これは以前、新聞で書評を読んでタイトルを書きとめていました。
興味ある系統の本なのですが、難しそうだし、今さらな気もあって機会をなくしていました。

間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルール

間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルール

  • 作者: ポー・ブロンソン
  • 出版社/メーカー: インターシフト
  • 発売日: 2011/05/31
  • メディア: ハードカバー


子どもの発達を脳科学、心理学の知見から研究、分析した本です。
子育ての基本だと思っていたことが、どれだけ当てにならないものか、実は逆効果になっているという事実が、豊富なテストデータや研究から示されていて、すごく説得力がありました。

ほめられる子どもは伸びない。危険を回避したがるようになる上、自主性も感じさせなくなる。

睡眠を削ってはいけない。学校の始業時刻を1時間近く遅らせると成績が驚くぐらいアップして、モチベーションも上がった。
睡眠不足は肥満を増大させる。

大人は子どもの嘘を見抜けない。
想像よりはるかに早い時期から嘘を覚える。あるテストゲームで4歳児の8割が「ズルをして」それを指摘されても、その8割以上がズルを認めないという。

教育番組をたくさん観ているほど、対人攻撃性が相対的に強まっていた。
赤ちゃん用DVDを聴かせても、赤ちゃんの脳は何も吸収しない。

など、思い込みを覆される、興味深いことがいっぱいで、おもしろかったです。

嘘に対する子どもの思考や赤ちゃんが言葉を発するのに表面下でどれほどのメカニズムが働いているかなど、新たな発見や見解に勉強になりました。

「きょうだい仲は下の子どもが生まれる前に決まっている」
上の子どもが友だちを練習台にして学んだことを弟や妹に応用する、というのは、目からうろこでした。

2011年発行で「最新ルール」から時間はたっていますが(アメリカの研究だし)、内容はすごくあって、多くの人に読んでほしいです。
子どもとの関わり方で、将来、全然違う人間になりうると思わせられた本でした。




















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