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「7SEEDS」 田村由美 著 [少女漫画]

少女漫画は、もう読むことはないと思っていたのですが、珍しく、最近の漫画にはまってしまいました。(今になって、こんなにおもしろい漫画に出会えるとは)。
田村由美さんの「7SEEDS」です。(まだ、13巻までしか読んでいないが)
きっかけは、ゴールデン・ウィークに中古書店へ行って、1巻だけ買ったことでした。

7SEEDS 1  フラワーコミックス

7SEEDS 1  フラワーコミックス

  • 作者: 田村 由美
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/03/26
  • メディア: コミック


読みたい漫画はほぼ読みつくして、ちょっとのぞくだけで(書店へ)入ったのですが、何も買わずに出るのが気がひけるような、せっかくだから、という気になって2冊だけ買った内の1冊でした。

今の少女漫画は興味がなく、でも、昔読んでた作家でなじみがあるし、どんなものかと軽い気持ちでした。(タイトルは知っていたが内容は全然知らなかった)。

1巻だけで終わるつもりでした。田村さんの漫画は「BASARA」で、もうお腹いっぱいというか満足なので、さらに長編に手を出す気は(気力も)なかったのです。

でも、1巻読んで、続きが気になってしまいました。(その前に少年文学の「二年間の休暇」(十五少年漂流記)を読んだ直後ぐらいで、同じような舞台に不思議な偶然を感じた)。

掲載紙「フラワーズ」のサイトを見ると、3巻まで無料で試し読みができる期間と重なっていたのも、すごく良いタイミングでした。

話は高一の少女ナツが、自分の部屋で寝たはずなのに、目覚めると荒れ狂う海の上にいたところから始まります。一緒にいた他の三人と(彼らも同じことを言う)、無人島に流れ着きます。
ボートには仕組まれたように、それぞれのサバイバルのためのリュックが積まれていたのでした。

2巻の最初の方で、話の枠組みがわかってから(新たな登場人物も出てきて)、ますます読みたくなりました。
食べ物は大丈夫なのか?とか、簡単に離れてまた出会えるなんて、とかフィクションだと思うところもあるのですが、それ以上にストーリーの意外性と人物の心理描写にどんどん引き込まれて行きます。
特殊な世界で多くの登場人物が出てきても、個々のせりふがぴったりでストーリーとの違和感もない構成力がすごい。

「BASARA」と同じく群像劇で、テーマも似ている(こちらの方がハード)のですが、どうしてこんなに続けておもしろいドラマが描けるのかと、作者の力量に感心しました。

絵で敬遠する(自分もそうだった)というのを聞きますが、コマ運びとか演出はドラマチックで読みやすいと思うのです。細かい線を見ると雑な感じを受けますが、人物の表情がすごく魅力的で、感情が伝わってきます。(絵も上手いと思えてきました)。

レンタルで借りて読んだのですが、今は中断しています。夢中になって家のことがおろそかになってしまったので。
楽しみをとっておこうかと思っています。

知らない方はぜひ読んでみてください。(大人の男性にもおもしろいと思います)。


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