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最近の読書 2022年 絵本 その3 [本(絵本)]

昨年の今頃も「ムーミン」の本を読んだのですが、絵本を見つけました。


「ムーミンやしきのすがたの見えないおきゃくさま」
セシリア・ダヴィッドソン 文   フィリッパ・ヴィードルンド 絵   

クラシック・ムーミン絵本 ムーミンやしきのすがたの見えないおきゃくさま (児童書)

クラシック・ムーミン絵本 ムーミンやしきのすがたの見えないおきゃくさま (児童書)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: 単行本

久しぶりに絵本を借りようと思ったのだが、思うものが見つからず、目に付いた。
クラシック・ムーミン絵本シリーズの1冊で、タイトルが変わっていて(絵も)興味をひいた。


秋のある雨の夕方、ムーミン一家の友だち、トゥーティッキが、すがたの見えないおきゃくさまを連れてきた。ニンニという女の子で、ニンニはおばさんに冷たくされているうちに、だんだんうすくなって見えなくなってしまったのです。

すごく共感した。
見えないというのが、ニンニが心を閉ざしているとわかる”心のバロメーター”みたいに思えた。ムーミンママやミイとの関わりで、足だけ見えるようになったり、また消えたりするのがいい。
話せるようになっても、高い声で、ロボットめいているのが興味をひく。

本来のニンニになって、すがたが見えるようになるのが、(人といくらか関われるようになった)昔の自分と重なるようで、深い話だと思いました。


絵はムーミンの版権を管理する会社の公認画家の人。
キャラはアニメっぽいけど、背景は色調が抑えめで、現代的できれい。
絵本だと、それほど期待していなかったが、「ムーミン」シリーズの奥深さを知れて、良かったです。



「ムーミン谷のクリスマス」

クラシック・ムーミン絵本 ムーミン谷のクリスマス (児童書)

クラシック・ムーミン絵本 ムーミン谷のクリスマス (児童書)

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: 単行本

季節が合うので、また借りてみました。

今は冬で、ムーミン一家は冬眠の真っ最中。
そんな時ヘムルがやってきて、ムーミン谷のみんなはクリスマスの準備で走り回っているのに、ぐうぐう寝ているなんて、と言う。
ムーミン一家は「クリスマス」を知らなく、なにかおそろしいものがやってくると思うのが、おもしろい。

ムーミンパパは、あぶないめにあわないためには、もみの木がいると勘違い。
ごちそうやプレゼントを用意すると聞いても、何のためかわからない。クリスマスというのは、ひどくおなかをすかせているのかと思う。

でも、そうして知らないうちに、ムーミン一家が誰よりも、クリスマスにふさわしい(?)ことをしているような話になっているのがいい。

ありきたりでない、外れすぎなクリスマスは、ほんとにおもしろかった。


絵本の原作の話はこちらに収録されています。

ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/04/22
  • メディア: Kindle版



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