影響を受けた本(新書) [本(新書/心理・教育)]
「影響を受けた本」
今回は、心理、教育などの新書です。
(過去の記事といくらか重複するが、まとめてみました。)
今回は、心理、教育などの新書です。
(過去の記事といくらか重複するが、まとめてみました。)
31.「性格分析」 小川捷之
発行は1983年で20歳の頃、読んだと思う。
当時は、自分のことに悩んでいて、他にも何冊か読んだが、手元に残したのはこの本。
理解できるところもあったが、だから具体的に何をすればいいかはわからなかった。
今読むと気づくことばかり。
問題とか症状とか悩みとかは、その人の心が本当の意味で調和がとれていないということのサインなのである。
こうした事柄は、人間がその人本来のあり方からはずれた内的な状態、いってみれば「自己疎外」の状態から真の自己を回復しようとする無意識の作用ですらないかと思われてくる。
40年近く前だが、登校拒否の話が出てくる。(現代は「よくある」問題になってしまった。)
(登校拒否の)子どもは「行かなければならない」と自分を責めるが「どうしても学校に行けない」のである。
意識ではどうにもならない。その人の心の奥の何かが作用していると考えざるを得なくなってくる、という著者の考えは、現代の子どもにも通じる気がした。
32.「こころの処方箋」 河合隼雄
わかりやすくて、自分の問題を知るのに役立った。
55編あって、いくつかでも考え方を変えて実践するようにしたら、気持ちが楽になっていた。
33.「アダルトチルドレン 完全理解」 信田さよ子
自分の生きづらさや生き方について考えるきっかけになった原点の本。
1996年発行で24年近く前の本ですが、少し読み返してみて、当時、苦しんでカウンセリングを受ける人たちが、現代は”普通”になっているように思ってしまいました。(多くの人が自覚がないまま、生きづらさを抱えているみたいな)
生の感情を出すことも何かが壊れそうでできず、その代わりに”ノリのよさ”で、笑ったりふざけることで大騒ぎをするのです。
現代はそれほどでもない(?)感じですが、それに代わって”関わらない”というのが、自分の周囲でふえてきました。
34.「感じない子ども こころを扱えない大人」 袰岩奈々
「気持ちを大切にする」とか「気持ちをきく」とはどういうことなのか。
「気持ち」や「感情」に気づくための、実践的ですごく役立つ本です。
ネガティブな感情に気づいたり、目を向けることの大切さを改めて考えさせられた。
「『気持ちの言葉』で話す」というコミュニケーションを意識するようになった。
今の時代の方が学べることが多い内容だと思うので、読んでほしいです。
35.「ひきこもりと家族トラウマ」 服部雄一
これは自分にとって、当時、恩人ともいえる本です。
「ひきこもり」についての症状や家庭環境、本人の感情など、あまりにもぴったりで驚いた。自分のことがわかって、心の軌跡みたいなものが実感できました。
36.「あの人と和解する」 井上孝代
当時、身近な人との人間関係に悩んでいた時、買った本。
どちらかが一方的に我慢したり、妥協するのではなく、どちらも満たされるという解決方法がある(方法をさがせる)ことを知った。
話し合いは相手を「わかる」というより、自分と相手の考え方の違いを「分ける」ということや「共感すること」の本当の意味など、これも今の時代に考えさせられる本です。
37.「暴力は親に向かう」 二神能基
2007年発行の本で13年前だが、今は暴力は減っているのだろうか?
心の暴力やひきこもりに移行しただけのような気がしている。
親子関係や子どもが暴力に向かう要因などが書かれていて、後で読むと下記の「魂の殺人」の分析と根本は同じように思えた。
暴力でなくても、ひきこもりなどの問題と子どもの心理が共通するものがあって、自分の心に気づいた本です。
「おわりに」に「子供たちの悲鳴」が過去も現在も驚くほど変わっていない、という著者の言葉があったが、少し読み返してみて、今も同じようなことを思いました。(むしろひどくなっている)
38.「魂の殺人」 アリス・ミラー
しつけや教育に潜む暴力性がテーマの精神分析の本。
自分がずっと苦しんできて言葉にできなかった感情が証明されたみたいで、すごく救いになった。常識を覆されたところがあって、ちょっと衝撃的だった。
その後の考え方に影響を受けた。
生きづらさが減ったように思う。
現代の虐待やいじめも本質的なものは本書と共通すると思えます。
39.「反教育論」 泉谷閑示
これはすごく良かったです。自分の中ですとんと落ちた本。
上記の「魂の殺人」で教育に潜む暴力性を知ったが、それがさらにわかりやすく、説得力を持って心に入ってきました。
副題にある「超猿の思考」とは、心が「主」で頭が「従」の思考。
人間の「頭」というコンピューターは、「心」の自発性が発動されるか否かによって、その性能を大きく変動させるものなのである。
「好き・嫌いの大切さ」」「『わがまま』ということ」
「『道徳』が悪を生むという逆説」
こういう言葉に興味を持った方はおすすめです。
40.「子は親を救うために『心の病』になる」 高橋和巳
これは、心の問題を解決するのに、すごく助けになると思える本だった。
著者が名付けた「心理システム」という言葉が、心の問題や親子(人間)関係の本質を全て表しているようで、目からうろこでした。
他に勉強になったり役立った本
「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」 岡田尊司
「ルポ 貧困大国アメリカ」 堤未果
「モラル・ハラスメントの心理構造」 加藤諦三
「あなたの話はなぜ『通じない』のか」 山田ズーニー
「あなたの人生が変わる対話術」 泉谷閑示
発行は1983年で20歳の頃、読んだと思う。
当時は、自分のことに悩んでいて、他にも何冊か読んだが、手元に残したのはこの本。
理解できるところもあったが、だから具体的に何をすればいいかはわからなかった。
今読むと気づくことばかり。
問題とか症状とか悩みとかは、その人の心が本当の意味で調和がとれていないということのサインなのである。
こうした事柄は、人間がその人本来のあり方からはずれた内的な状態、いってみれば「自己疎外」の状態から真の自己を回復しようとする無意識の作用ですらないかと思われてくる。
40年近く前だが、登校拒否の話が出てくる。(現代は「よくある」問題になってしまった。)
(登校拒否の)子どもは「行かなければならない」と自分を責めるが「どうしても学校に行けない」のである。
意識ではどうにもならない。その人の心の奥の何かが作用していると考えざるを得なくなってくる、という著者の考えは、現代の子どもにも通じる気がした。
32.「こころの処方箋」 河合隼雄
わかりやすくて、自分の問題を知るのに役立った。
55編あって、いくつかでも考え方を変えて実践するようにしたら、気持ちが楽になっていた。
33.「アダルトチルドレン 完全理解」 信田さよ子
自分の生きづらさや生き方について考えるきっかけになった原点の本。
1996年発行で24年近く前の本ですが、少し読み返してみて、当時、苦しんでカウンセリングを受ける人たちが、現代は”普通”になっているように思ってしまいました。(多くの人が自覚がないまま、生きづらさを抱えているみたいな)
生の感情を出すことも何かが壊れそうでできず、その代わりに”ノリのよさ”で、笑ったりふざけることで大騒ぎをするのです。
現代はそれほどでもない(?)感じですが、それに代わって”関わらない”というのが、自分の周囲でふえてきました。
34.「感じない子ども こころを扱えない大人」 袰岩奈々
「気持ちを大切にする」とか「気持ちをきく」とはどういうことなのか。
「気持ち」や「感情」に気づくための、実践的ですごく役立つ本です。
ネガティブな感情に気づいたり、目を向けることの大切さを改めて考えさせられた。
「『気持ちの言葉』で話す」というコミュニケーションを意識するようになった。
今の時代の方が学べることが多い内容だと思うので、読んでほしいです。
35.「ひきこもりと家族トラウマ」 服部雄一
これは自分にとって、当時、恩人ともいえる本です。
「ひきこもり」についての症状や家庭環境、本人の感情など、あまりにもぴったりで驚いた。自分のことがわかって、心の軌跡みたいなものが実感できました。
36.「あの人と和解する」 井上孝代
当時、身近な人との人間関係に悩んでいた時、買った本。
どちらかが一方的に我慢したり、妥協するのではなく、どちらも満たされるという解決方法がある(方法をさがせる)ことを知った。
話し合いは相手を「わかる」というより、自分と相手の考え方の違いを「分ける」ということや「共感すること」の本当の意味など、これも今の時代に考えさせられる本です。
37.「暴力は親に向かう」 二神能基
2007年発行の本で13年前だが、今は暴力は減っているのだろうか?
心の暴力やひきこもりに移行しただけのような気がしている。
親子関係や子どもが暴力に向かう要因などが書かれていて、後で読むと下記の「魂の殺人」の分析と根本は同じように思えた。
暴力でなくても、ひきこもりなどの問題と子どもの心理が共通するものがあって、自分の心に気づいた本です。
「おわりに」に「子供たちの悲鳴」が過去も現在も驚くほど変わっていない、という著者の言葉があったが、少し読み返してみて、今も同じようなことを思いました。(むしろひどくなっている)
38.「魂の殺人」 アリス・ミラー
しつけや教育に潜む暴力性がテーマの精神分析の本。
自分がずっと苦しんできて言葉にできなかった感情が証明されたみたいで、すごく救いになった。常識を覆されたところがあって、ちょっと衝撃的だった。
その後の考え方に影響を受けた。
生きづらさが減ったように思う。
現代の虐待やいじめも本質的なものは本書と共通すると思えます。
39.「反教育論」 泉谷閑示
これはすごく良かったです。自分の中ですとんと落ちた本。
上記の「魂の殺人」で教育に潜む暴力性を知ったが、それがさらにわかりやすく、説得力を持って心に入ってきました。
副題にある「超猿の思考」とは、心が「主」で頭が「従」の思考。
人間の「頭」というコンピューターは、「心」の自発性が発動されるか否かによって、その性能を大きく変動させるものなのである。
「好き・嫌いの大切さ」」「『わがまま』ということ」
「『道徳』が悪を生むという逆説」
こういう言葉に興味を持った方はおすすめです。
40.「子は親を救うために『心の病』になる」 高橋和巳
これは、心の問題を解決するのに、すごく助けになると思える本だった。
著者が名付けた「心理システム」という言葉が、心の問題や親子(人間)関係の本質を全て表しているようで、目からうろこでした。
他に勉強になったり役立った本
「愛着障害 子ども時代を引きずる人々」 岡田尊司
「ルポ 貧困大国アメリカ」 堤未果
「モラル・ハラスメントの心理構造」 加藤諦三
「あなたの話はなぜ『通じない』のか」 山田ズーニー
「あなたの人生が変わる対話術」 泉谷閑示
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