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「『アダルト・チルドレン』完全理解」 信田さよ子 著 [本(新書/心理・教育)]

結婚後、初めて愛情というものを知ったのですが、ちょうど同じ頃にも、自分を救った、ある本との出会いがありました。


「アダルトチルドレン 完全理解」

「アダルト・チルドレン」完全理解

「アダルト・チルドレン」完全理解

  • 作者: 信田 さよ子
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本


"ひきこもり"として自分のことを書いてきたのですが、根本はこれだと思います。(その結果ひきこもる)。

アダルト・チルドレン(AC)の語源は、アダルト・チルドレン・オブ・アルカホリックス(Adult Children
of Alcoholics)と言って、アルコホリックスのチルドレン、アルコール依存症の親を持つ家族に生まれて成長し、大人になった人という意味だそうです。(他にギャンブル依存でも、ワーカホリックの子どもでもいいとのこと)
「自分の生きづらさが親との関係に起因すると思う人」で、主観的、自己認知(一応の規制のもとに)で構わないということです。

内容はまた章タイトルで書きます。

第一章  現代人の表情
第二章  アダルト・チルドレンの誕生
第三章  ACとは、どんな人?
第四章  ACの主役は中年世代
第五章  ACと記憶の渦
第六章  インナーペアレンツ
第七章  回復の方法
第八章  ACプライド

この本を読んで、自分がずっと悩んできて、もやもやしていたことが、整理されて、くっきりと形になったのでした。
まさに自分とぴったりでした。
「支配・被支配」の関係やACの類型。(私の場合は「順応する子ども」です。最近では「ロンリー」や「ロストチャイルド」という言葉が、調べるとありました)。

「ACと記憶の渦」の章ではいろいろな親子関係の例が書いてあり、自分とは違うものでも、共通点や納得するものがありました。
霧が晴れていくように、今までのことがわかったのでした。

当時、一番救われたのは「人のせいにすればいい」という言葉でした。
「(常識では人のせいにするのはよくないことになっていますが)人のせいにできなかったから、ここまで苦しかったわけです」

「ACの人たちが『親が悪い』と言えたら、一段階ステップアップした」という言葉でした。(「自分は間違ってなかった」と思えた)。

「自分の性格がおかしいのでは?」という気持ちは、やっぱりどこかにあったのです。
「自分が楽になることはいいことだと認める」という言葉に救われたのです。

「『より良い自己を』という生き方をやめること」というのが、それからの自分の原点になりました。
少し前から「レールを降りる」ということは意識していたのですが、背中を押された気がしたのでした。

「もう一度最初から自分を作り直していく(育て直す)」 「気持ちに正直になる」 「余分なものは背負わず、いやなことはしないで、楽に生きる」(なかなか大変だったのですが)。
それが原点で、今の自分があると思っています。


1996年発行の本ですが、今読んでも、最初の「現代人の表情」など、同じように思えます。
「ニセの平和、和やかさ」 「NOが言えない」 「同質社会」
子どもたちがこれらを敏感に感じ取って、子どもの世界でも大人と同じ息苦しさで、かつての自分のように苦しむ人が多くなった気がしています。

 


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