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最近の読書 2019年 絵本 その3 (世界の昔話3) [本(絵本)]

今年はお盆休みが長く、かえってしんどかったです。

書くことが思いつかないので、(下書きしていた)以前読んだ絵本の感想です。

「金の鳥」   八百板洋子 文   さかたきよこ 絵   BL出版

金の鳥 (世界のむかしばなし)

金の鳥 (世界のむかしばなし)

  • 作者: 八百板 洋子
  • 出版社/メーカー: ビーエル出版
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本


これは以前、新聞の書評で興味を持って、借りました。

ブルガリアの昔話。
むかし、あるところに王さまと三人の王子がいました。お城には金のりんごがなる不思議な木がありました。金の鳥がりんごをついばみにくることを知った王さまは、王子たちに金の鳥をとらえるよう命じます。旅の途中、末の王子は白いひげのおじいさんを助け、おじいさんは王子に金の鳥をさがす忠告をしてくれます。

王子たちが旅に出て、末の王子が幸せをつかむという話は、他の国でも似たものはあるが、今回は王子が一度あやまちを犯すのが人間らしくて、話のポイントにもなっている。

おじいさんが良い人で、王子が眠ったまま、引っ張って歩いてくれる絵がツボだった。
全体的に、のんびり優しい感じなのもブルガリアの特色のようです。

絵がすごく良い。一言で言えないような不思議な魅力。クラシックで単調な雰囲気だが、ダイナミックでおもしろい構図もあって、いいアクセントになっている。
幻想的な色彩が美しく、絵で想像が広がっていく絵本でした。




「仕立屋のニテチカさんが王さまになった話」
コルネル・マクシンスキ 再話   足立和子 訳   ボグスワフ・オルリンスキ 絵   偕成社

仕立屋のニテチカさんが王さまになった話 (世界のお話傑作選)

仕立屋のニテチカさんが王さまになった話 (世界のお話傑作選)

  • 作者: コルネル・マクシンスキ(再話)
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2010/02/14
  • メディア: 大型本

ポーランドの昔話ということで、図書館で見つけて手にとりました。
最初のページが意表をついていて、借りることにしました。

仕立屋は針と糸に似ていないといけない、ということで、ニテチカさんはやせているのだが、自分が持っている針の穴をくぐり抜けた絵にびっくり。文章もユニークで一気にひきつけられた。

占いで、西へ行けば王さまになれると告げられるが、その旅でも、出会う人間(?)がユニークで、思いがけない展開の連続。
仕立屋の設定が上手く生かされて、すごく明るく楽しいお話だった。

絵も話と同様、明るく、人物が生き生きして、昔話のイメージが変わる絵本でした。

あとがきによると、主人公の「ニテチカ」の名前は「小さな糸」ほどの意味を持つそうです。
パツァヌフという実在の町が出てきたり、そこの話は蹄鉄をはかせた山羊が出てくるのが決まりごとになっていたりと、土地色が出ている裏話は興味深く、さらに楽しめました。

 









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