気力が限界になる その2 ―32歳― [ひきこもり]
4ヶ月ぶりにひきこもりの続きを書きます。
母との気持ちがすっきりして、また過去の事を書くのも何なのですが、それなりにいろいろなことが続くのでした。
この頃は少し動けるようになってきて、今までの反動からか、大胆なことをしてしまいました。
観劇のため東京へ行って、生きる実感が少し持てたのは良かったですが、家にいることはもう限界でした。母の顔を見ることさえ耐えられなくなりました。
ようやく自分の土台が出来つつあったのに、またつぶれて逆戻りしそうな不安感でした。
自分一人の力ではどうにもできないこともあると思いました。
少し戻りますが、前の職場の同僚二人に、手紙を書きました。
一人は「心がふれること」で書いた、自分のために泣いてくれた人です。(私より二年ぐらい前に辞めていました)
こんなこと、人に話すことではないかもしれないけど(むしろまた傷つくかもしれない覚悟で)、母との関係やこういう考え方になってしまったことや、ずっと苦しくて、まだ後遺症のようなものを引きずっていることなど書いたように思います。(便せん二十枚ぐらい)
その時に書いたものが(他の人にも書いて出さなかった手紙やその後、母に読んでもらうつもりで書いたノートなど)、このブログの元になっています。
話せないといけないことばかりにとらわれて、手紙でも伝えられることを(そういう方法もあることを)思いつきもしなかったのです。
二人とも返事をくれて、思った心配はありませんでした。
上記の人の手紙に泣いてしまいました。
多分、どんな精神科の名医より(当時の自分にとっては)救いになったと思います。
本当の自分を初めて受け止めてもらえた気がします。
この手紙は、その後何年も心の支えになりました。
心の貯蓄が少しずつ増えていきました。前の記事の"奇跡"もあって、少しでも心が安定している今でないと、一生ここから出られないと思いました。
その頃、付き合っている人がいました。そうして今度は本当に結婚したのでした。
「生きるため」母から逃げたのです。自分一人の力では、もう限界だったのです。
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