世界の絵本作家展 [雑感・その他]
この手のものは時々行きます。
"絵本"の方は、姫路市立美術館で9月2日まで。
細かいタッチや色使いを間近で見られて良かったです。
シンプルな線なのにリアルで、"生きてる絵"というのが、素人でも感じられました。
どの絵も奥行きがあって、その世界に引き込まれるようです。
レオ・レオニさんの絵本は動物などのコラージュがおもしろいです。
一見シンプルなのですが、木や土の質感もリアルに感じられて生き生きしていました。
スズキコージさんの絵も、想像が膨らんでおもしろかったです。
どいかや さんは色鉛筆の濃淡が細かくてきれいでした。
長谷川義史さんは、絵本の広告で名前を見たことがある人でしたが、ユーモアと味がある絵にひきつけられました。
著者の絵本を見たくなりました。
「やなせたかしの世界展」は(上記と近い)姫路文学館で9月17日まで開催されています。
(こちらの方がメイン。アンパンマンがきっかけで20年近く前から少しファンです)。
アンパンマンも好きですが、"詩とメルヘン"の方がやなせさんの本質に近いように思えます。
詩が良いのです。誰にでもわかる簡単なものですが(リズムも良い)、心に響きます。
「絶望のとなり」(だったかな?)という詩が心に残っています。
(「アンパンマンのマーチ」が震災で有名になりましたが、自分はもっと以前から、歌詞の深さを知っていたのにな)
メルヘン画もシンプルだけど、ドラマが凝縮されているようで、色使いもきれいで、好きです。
今回初めて見ましたが、「シェーラザード」の原画が好みで、良かったです。(絵本が欲しい)
「やなせたかし メルヘン劇場」というのも上映されていました。
これも初めて観ましたが、「ロボくんとことり」で不覚にもちょっと泣きそうになりました。
今の時代こそ、こういう作品をもっと子どもたちに観てほしいと思いました。
「ルルン・ナンダーのほし」も良かった。
以前、原画で絵本の「チリンのすず」を知った時は、軽いショックを受けました。
大人が読んでも、心にずしっときます。
明るく楽しいものだけでなく、こういう絵本が(今の)子どもには必要な気がします。
「アンパンマン」だけでない、やなせさんの作品の魅力をもっと多くの人に知ってほしいです。
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