渡辺岳夫さんの音楽 [音楽]
珍しく、初めて音楽の趣味について書きます。
漫画や観劇などが趣味の柱ですが、他の気分転換の遊びに、ユーチューブの動画を観ることがあります。主に昔のアニメのOPなどです。
その関連で渡辺岳夫さんを思い出しました。
やっぱり自分の音楽の原点なのです。
本とCDを買いました。
「作曲家 渡辺岳夫の肖像」と「One Man’s Music 作曲家・渡辺岳夫の世界 アニメ・特撮編」です。
作曲家・渡辺岳夫の肖像 ハイジ、ガンダムの音楽を作った男 (P-Vine Books)
- 作者: 加藤義彦
- 出版社/メーカー: ブルース・インターアクションズ
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 単行本
One Man's Music -作曲家 渡辺岳夫の世界-アニメ 特撮編
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: CD
本の内容は章タイトルで書き出します。
第一章 芸術一家、そして音楽への道
第二章 草創期のテレビ界でのさまざまな実験
第三章 傑作アニメソングはいかにして生まれたか?
第四章 『アルプスの少女ハイジ』『白い巨塔』 ~名作誕生の舞台裏
第五章 映画や舞台でも独自の世界を追求
第六章 渡辺岳夫サウンド、その創作現場と魅力の秘密
資料や全作品リストなども載っています。
渡辺さんは「劇伴」と呼ばれる、テレビや映画の「劇音楽」専門の作曲家です。(アニメの方が主だと思っていたのですが、実際はドラマが約9割で、アニメは1割にも満たなく、驚きました)
60年代から80年代まで活躍されていた20数年間は、自分が生まれてからの歩みと重なります。
その間、1万曲以上の作品を残されたそうです。
平均すると1日1曲の計算になって、その仕事量に驚きます。
量だけでなく質も高く、多分、渡辺さんのメロディが心に刻み込まれているから、大人になって歌謡曲などにあまり興味が向かなかった気がしています。(歌番組をあまり見せてもらえなかったせいもありますが)
どうして好きなのかと思っても、うまく言えません。
最初に繰り返し耳になじんだ曲だからでしょうか?(それなら他の人の曲も同じだし)
華やかさがあること、メロディがきれいなこと、ぐらいしか思いつきません。
今回CDを聴いて「ああ、これだ」というのを思い出して涙が出てきました。
まだ、小学校にも行っていない時に観たアニメなのに「魔法のマコちゃん」なんて強烈に残っています。内容は覚えていないのに、主題歌は(歌詞も間違えず)全部歌えるのです。
「かぐや姫先生のうた」にも涙が出てきました。主題歌は忘れていたのですが、月が出ている夜空の情景が浮かんでくるようでした。
なんて繊細で優しい、美しいメロディ。
堀江美都子さんの歌も良くて、歌詞が伝わってドラマ性がある。
これは編曲も渡辺さんで「ああ、やっぱり」と思ってうれしくなったのでした。
「さあ歩きはじめよう」(「家なき子」主題歌)も良いです。
ほとんど初めて聴いたと思いますが、これもメロディが美しいし、心に寄り添ってくれるような音楽です。(歌手も良い)
「魔女っ子チックル」 「翔べ!ガンダム」はわくわくします。
本に書いてある人の言葉にうなずいてしまいました。
「岳夫さんのメロディーは色っぽいんですよ。こう言うと変に誤解されちゃうかもしれないけれども、なんともいえない艶があって魅力的なんです」
「先生の音楽は聴いたときに色を感じるんですよ。ところが大多数の人は無色なんです」
「人間の感情のひだにフッと触れるようなメロディーがあるんですよね」
「やさしく、あったかい音楽ですよね」
渡辺さんの曲で、個人的に好きだったり心に残っていたものは(アニメしか知りませんが)、先に挙げた「魔法のマコちゃん」(OP)
「キューティハニー」 「魔女っ子メグちゃん」 「キャンディ・キャンディ」 「ハロー!サンディベル」
「レディジョージィ」の主題歌(OP、EDどちらも)です。(やっぱり少女アニメばかり)
これらは"サンディベル"以外、EDの方が好きです。
特に"ハニー"の「夜霧のハニー」
"キャンディ"の「あしたがすき」
"ジョージィ"の「やさしさをありがとう」
がすごく心に残っています。
他にも好きな曲や思い出などは、続きに。
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