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人とつながる (「心がふれる」こと その2) ―29歳― [ひきこもり]

抜け殻のようになり、仕事自体できなくなりました。声が出せなくなったのです。
年末で辞めると上司に言った、少し前頃、自分が変わるきっかけになる、大きな出来事がありました。(他人にとっては何でもないことかもしれませんが)

 

 

詳しく覚えていないのですが、私の様子を心配してくれたのか、同僚が声をかけてくれたように思います。その同僚は、その年に入社して、自分より6、7才ぐらい若い人でした。
聡明でしっかりした、でも柔らかい人に思えました。

昼休みに、小部屋の休憩所で二人で食べていました。私がこんな様子だったからか、以前は一緒の人も、別の場所(食堂)で食べるようになっていました。
その時に少し話したのです。もう辞めると決めたから、いくらか気が楽だったのだと思います。(彼女はまだ(辞めると)知りませんが)
何を話したか覚えていないのですが、多分、母のことや、自分がしんどいこと、自然にふるまえないことなど、話したように思います。(それでも途中泣いてしまいました)

抜け殻で、取り繕ったり、こう話さなきゃ、みたいな強迫観念が吹っ飛んでしまっていたのだと思います。(それでも"伝わるように"は意識しましたが)
ほんとに素直に思ったまま、話せたように思います。
その時に言われたのが「そんなことしてたら、しんどいよ」みたいな言葉だったと思います。
今まで同じようなことを言っても、「そんなんじゃだめだ」「前向きにならないと」というような、自分が否定されるような言葉ばかりだったのが、弱くてもいいみたいな、自分で自分を追い詰めていると、言ってもらえた感じでした。今まで自分が思ってきたことが、初めて通じたような気持ちでした。

表面だけの慰めではなく、生まれて初めて、自分が話すことを聞いてくれたと思えたのです。
他人とつながった、自分と外の世界に橋がかかったと、本当に初めて思えたのです。
細い細いつながりだけど、たった一人の"普通"の人に認めてもらえたことで、自分で自分を認められた感じでした。

 

 

 


 


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macht

よかった!
by macht (2011-10-06 22:29) 

オリーブ

machtさん、ありがとうございます。
by オリーブ (2011-10-07 21:50) 

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