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最近の読書 2021年夏 ―覚え書― [本(小説)]

最近の読書、またエッセイです。

重松清さんの小説を久しぶりに読もうかと思って検索していると、エッセイがあるのを見つけました。
20年前に書かれたものでどうかと思ったが、気楽に読めそうで、読んでみました。

明日があるさ (朝日文庫)

明日があるさ (朝日文庫)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/04/15
  • メディア: 文庫


小説のイメージ(まだ5冊しか読んでいないが)とギャップがあれば、と不安だったが、エッセイも共感することばかりだった。

最初の見出しタイトルが「マンモス西を探して」
誰?名前も変わっているし、初っ端から興味をひかれる。漫画「あしたのジョー」の脇役だそうだ。著者と同世代だし、一気に親近感がわく。
燃えつきたジョーに対し、西を燃えかすの「余り」に例えて、その生を支持する。

著者が書く話は「余り」が付いたもので、割り切れない「余り」を抱えた人たちの、その「余り」の部分に届いて、共振してくれれば、という言葉に、まさに自分が重松さんの小説にひかれるのは、それだったのだと気付いた。

どれもおもしろいけど、特に心にふれてきたのは

「友だち三人できるかな」
「同じでも『一つ』じゃない」
「のび太が手にした『道具』」
「不幸せとの付き合い方」
「『嫌い』と『苦手』について」
「『負け』に負けないで」

感性が似ているようでうれしかった。

一つの話が長くなく、読みやすい。
古い話もあるけど、今の時代に必要だと思う考え方もあって、重松さんの著作を読んだことがない人も読んでほしいです。








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