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原ちえこさんの漫画 その6 [少女漫画]

6月になりました。
真面目な(?)記事が続いたので、中途になっていた、原ちえこさんの漫画感想、続きです。今回はちょっと異色で好きな作品です。


ペルシャン=ブルー (KCデラックス)

ペルシャン=ブルー (KCデラックス)

  • 作者: 原 ちえこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/2
  • メディア: コミック
(このコミックに収録)



「こがね色にセレナーデ」

「風のソナタ」の番外編。

好きで(本編より好きかも)、すごく印象に残っている。原さんの作品の中でも異色な気がして。
主人公が美人でない(でも性格美人)。登場人物が少し訳ありだったり、個性的で、感情移入していた。(当時、自分も暗かったので。)

ジャクソン家(アリス)の別荘番だったメイベルさんの娘、スージィが主人公。
別荘に新しい住人、ケネスと姪のイブがやって来る。
気難し屋なケネスと暴力的なイブがスージィと(デビーも)心を通わせていくのが、すごく良かった。
イブのキャラが強烈。さびしくて、スージィを侮辱して呼びに来るところが印象に残っている。スージィが大人だ。
デビーがイブを見舞って仲直りするところもいい。(今はこんな人間関係も結べないのだろうか。)

イブがスージィにやきもちをやいて、デビーにキスするところがかなり気に入っている。
(原さんの、こういう自分に正直なキャラが好き。)

後半登場するマリゴールドも印象的。物語が一気に華やいで、スージィとケネスの心を動かしていく。あでやかで大人で、結構気に入っている。(この漫画でマリーゴールドの花が好きになるきっかけになったのだ。(近年、毎年種をまいて育てる)パンジーとか濃くあでやかな色の花が好きになった。)

いろいろな意味で、思い出深い、心に残っている作品です。




「ペルシャン=ブルー」

ペルシャン=ブルー (なかよしKC)

ペルシャン=ブルー (なかよしKC)

  • 作者: 原 ちえこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1985/2
  • メディア: コミック

読み切りでなく、3回連載だったのだが、これも原さんのそれまでの作品と比べて、大人っぽく、ちょっと異色な感じ(ヒロインのキャラ)だったのが、印象に残っている。

「ペルシャン=ブルー」は私には、何といってもオープニングなのです。せりふ(ウィリアムのモノローグ)からタイトル(かっこいい)に続く扉絵が、まるで映画みたいに思ったのを覚えています。(エンディングも良い。)

話は、今読むと甘い感じもあるのですが(ローレンが簡単にマーロウ家に入り込めるところなど)、ローレンの心の移り変わりやウィリアムとのやりとりに引きこまれます。

ミニーがローレンと反対のキャラで、ほっとして、物語にいい味を出しているのも好き。
(ちなみにローレンという名前が(他の人物も皆)ぴったりで好きなのです。)

原さんの(陰の?)代表作だと思います。



「もしかして不思議・・・!」

虹の伝説 番外編―もしかして不思議…? (講談社コミックスなかよし)

虹の伝説 番外編―もしかして不思議…? (講談社コミックスなかよし)

  • 作者: 原 ちえこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1988/1
  • メディア: 単行本

「虹の伝説」番外編。これもタイトルが良い。
アドリアンの義妹オリガが主人公。
見合いの相手が気に入らず、国へ帰る途中出会ったのは、大公カールフェルト。お互い何者か知らずに、一緒に旅をすることになるが・・・

本編では嫌なキャラだったオリガが、今回はかわいく見えてくる。口が悪くてきついけど、明るいから、トゲがあまり残らない。
「男はやっぱりね みばえのするほうがいーわ♡」なんて、オリガが言うと似合うのだ。

カールとのやりとりが、もうおもしろくて。
絵も良くて、表情豊かで、オリガの百面相(?)が見られる。

原さんの作品の中でもすごく楽しくて、印象に残っています。




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