映画感想 2018年 その3 [ドラマ・映画]
久しぶりです。仕事でゴタゴタして精神的にかなり落ち込んでいました。
レンタルDVDもGWに借りたものなのですが、こちらはすごく良く、観応えがあって、ぜひ観てほしいです。
「別離」 2011年
出演者 レイラ・ハタミ ペイマン・モアディ
レンタルDVDもGWに借りたものなのですが、こちらはすごく良く、観応えがあって、ぜひ観てほしいです。
「別離」 2011年
出演者 レイラ・ハタミ ペイマン・モアディ
これはレンタル店でタイトルが目に付きました。
昔の映画で悲恋物とか想像していたのだが(同じタイトルであるようだ)、これは中東が舞台のようで珍しく、調べると、賞も取っている人間ドラマで、興味が出て、観てみました。
すごく良かった。
舞台は中東のようだが(イラン映画だった)、それはどうでもいいことだ。世界のどこでもある、日常のトラブル、厄介事がテーマ。国が違っても日常の営みは変わらないことを改めて知った。
ある夫婦の離婚協議から始まるのが、(演出も)変わっていた。妻は実家に戻り、夫はアルツハイマーの父親を介護する女性を雇う。
世話をするが、最初はどういう話なのかよくわからなかった。でも、後半、その見過ごしているような、どうってことない会話が生きてくる。
特に悪い人もいないし、皆が出来る限りのことをしようとしても、どんどん問題のタネが広がっていく。
作為的なものがあまり感じられず、普通の日常のことが思いがけないドラマになっていく、それを会話で見せているというのが、すごく上手かった。
問題に決着をつけないまま終わったのが良かった。
(これが日本や欧米だったら、現実ではお金をもらったのでは?みたいなことを少し思って、舞台が中東というのは意味があるように思えた)。
人間そのものについて考えさせられた映画でした。
「愛人/ラマン」 1992年
出演者 ジェーン・マーチ レオン・カーフェイ
これは当時から印象に残っていて、レンタル店で見て思い出しました。
タイトルからすぐに、パッケージのポートを思い出すぐらい、表情のせいか、すごくインパクトがある美少女。
濃い恋愛物を想像していてあまり興味がなかったが、今なら観られるかと思い、観てみました。
舞台がフランス領インドシナ(ベトナムのサイゴン)というのが新鮮で(こういう国が舞台の映画は観たことがない)、話にすごく合っていた。
主人公の少女に、ポート通りに最初から引きつけられる。男物の帽子をかぶって服装も粗末だが、靴だけ女っぽく派手で、彼女の美しさが引き立っている。
家庭は暴力と苦悩、恐怖の中にあって、身の上にも興味がわく。
少女は高校で寮生活を送っていて、少女の友だちが「看護婦になるより娼婦の方がいい」と言っていたが、自分も反発しないというか、何だか納得していた。
少女は金持ちの中国人男性と知り合って、関係を持つ。昼間、往来を隔てた喧騒の街中の一室での性描写があるが、変な話、見とれるぐらい映像が美しく、ドラマ性がある。
せりふも良い。モノローグが多く、主役二人の名前がわからない(名乗らない)のもいい。
淡々とした感じが、かえって二人の気持ちが深く伝わってくるようだ。
少女の自分を見失わないところや、母親のことを話す場面が良く、男性も少女によって愛を知るのが、暗さやいやらしさをあまり感じず、きれいなラブストーリーとして残った。
映像の見せ方やせりふが良く、人生まで味わえるような映画でした。
昔の映画で悲恋物とか想像していたのだが(同じタイトルであるようだ)、これは中東が舞台のようで珍しく、調べると、賞も取っている人間ドラマで、興味が出て、観てみました。
すごく良かった。
舞台は中東のようだが(イラン映画だった)、それはどうでもいいことだ。世界のどこでもある、日常のトラブル、厄介事がテーマ。国が違っても日常の営みは変わらないことを改めて知った。
ある夫婦の離婚協議から始まるのが、(演出も)変わっていた。妻は実家に戻り、夫はアルツハイマーの父親を介護する女性を雇う。
世話をするが、最初はどういう話なのかよくわからなかった。でも、後半、その見過ごしているような、どうってことない会話が生きてくる。
特に悪い人もいないし、皆が出来る限りのことをしようとしても、どんどん問題のタネが広がっていく。
作為的なものがあまり感じられず、普通の日常のことが思いがけないドラマになっていく、それを会話で見せているというのが、すごく上手かった。
問題に決着をつけないまま終わったのが良かった。
(これが日本や欧米だったら、現実ではお金をもらったのでは?みたいなことを少し思って、舞台が中東というのは意味があるように思えた)。
人間そのものについて考えさせられた映画でした。
「愛人/ラマン」 1992年
出演者 ジェーン・マーチ レオン・カーフェイ
これは当時から印象に残っていて、レンタル店で見て思い出しました。
タイトルからすぐに、パッケージのポートを思い出すぐらい、表情のせいか、すごくインパクトがある美少女。
濃い恋愛物を想像していてあまり興味がなかったが、今なら観られるかと思い、観てみました。
舞台がフランス領インドシナ(ベトナムのサイゴン)というのが新鮮で(こういう国が舞台の映画は観たことがない)、話にすごく合っていた。
主人公の少女に、ポート通りに最初から引きつけられる。男物の帽子をかぶって服装も粗末だが、靴だけ女っぽく派手で、彼女の美しさが引き立っている。
家庭は暴力と苦悩、恐怖の中にあって、身の上にも興味がわく。
少女は高校で寮生活を送っていて、少女の友だちが「看護婦になるより娼婦の方がいい」と言っていたが、自分も反発しないというか、何だか納得していた。
少女は金持ちの中国人男性と知り合って、関係を持つ。昼間、往来を隔てた喧騒の街中の一室での性描写があるが、変な話、見とれるぐらい映像が美しく、ドラマ性がある。
せりふも良い。モノローグが多く、主役二人の名前がわからない(名乗らない)のもいい。
淡々とした感じが、かえって二人の気持ちが深く伝わってくるようだ。
少女の自分を見失わないところや、母親のことを話す場面が良く、男性も少女によって愛を知るのが、暗さやいやらしさをあまり感じず、きれいなラブストーリーとして残った。
映像の見せ方やせりふが良く、人生まで味わえるような映画でした。
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