映画感想 2016年 [ドラマ・映画]
連休で、時間にいくらか余裕もあったので、久しぶりにレンタルDVDを借りに行きました。
昔は観るのは、ほとんど洋画だったのですが、最近、邦画志向になりました。
「小さいおうち」 2013年
出演者 松たか子 黒木華
山田洋次監督で話題作みたいだし、内容も興味があったので観てみました。(賞を取った黒木華さんの演技も)。
おもしろかった。脚本が良いのかな。無駄なドラマがないぐらい、どの場面も興味を引いた。
秘密が明らかになっていくのもミステリーっぽくて観たくなる。(観終わってからも、謎が残るようなところも)
過去と現代の場面が交互に入って構成やバランスも良い。
演出も目を引く。(小さいおうちが空襲を受ける場面はいかにも"セット"という感じだったけど、たいして重要でもない)。
印象に残ったのは、台風で暗闇の中での場面。
時子が板倉を訪ねる時の着物の着付けの場面や彼女を迎える板倉の手だけの場面など(間接的な)心情が出ているのも目を引いた。
他にも"手"の使い方に感心した。板倉を玄関で見送る時子の後ろに組んだ手や板倉にお見合いをすすめた時、つねった手も二人の距離がわかるようだった。
(原作は知らないが)キャストがぴったりだった。特に時子と板倉。いかにも二人の関係に気づかなそうな主人。女中のタキ。
黒木さんのタキは良かったけど、自分は時子の松たか子さんの演技に目が行った。(他の人だと無理な気がするぐらいぴったりだった)。
この二人が良かったので、時子と板倉の二人の変化や時子とタキの関係にも幅が出て、ドラマが濃くなったように思う。
原作を読んでいないが(もし、読んでも)、多分、映画の方が好きだと思うぐらい、良かったです。
「海街diary」 2015年
出演者 綾瀬はるか 長澤まさみ
これは昨年、書店のコミックコーナーで原作本の帯に映画化とあったのを見つけて、興味を持っていました。
しかも監督が是枝裕和さん。昨年DVDで「そして父になる」を観たし、以前「誰も知らない」も観ていて、(自分に)合うかなと思ったのです。
三人姉妹の父が亡くなって、異母妹がいることがわかり、彼女を引き取って四人で暮らし始めます。
四人と家族、周囲の人との日常の情景を描いたもので、淡々とした感じはあるが、こういうのは好きです。
仕事をしたり、食事をしたり、買物に行ったり、何でもない毎日の中でも、けんかをしたり、失恋したり、仕事が替わったり、"いろいろある"、普通すぎる話に、共感しました。
きれいな風景と溶け込んで"生活"や"人生"というものがじんわり伝わってくる映画でした。
何の予備知識もなく観たのが、かえって良かったかも。
最後、字幕でキャストを見てびっくりしました。(芸能界に疎いので)
綾瀬はるかさん、長澤まさみさん。綾瀬さんは「精霊の守り人」で、長澤さんは「真田丸」で見ていたのですが、全然気がついていませんでした。(役の人物として見られた?)
コメント 0