最近の読書 2016年春 その2 ―覚え書― [本(新書/その他)]
久しぶりです。少し前に読んだ本です。
仕事に少し余裕が出来たのか、人間関係の悩みが(以前からあったが)、出てきました。
心に寄り添うような、ほっとする本を読みたくなりました。
「代表的日本人」 内村鑑三 著 鈴木範久 訳 岩波文庫
これは以前、テレビ「100分de名著」で取り上げられて、興味を持ちました。
それまでタイトルさえ知らなかった本ですが、(岩波文庫の)ベストセラーのようでびっくりしました。
五人の人物が紹介されていて、こんな日本人がいたのだと感動しました。(いわゆる"英雄"のような著名人でないのが良い)。
「民をいつくしむ心さえ汝にあるならば、才能の不足を心配する必要はない」 上杉鷹山
「九年分の備蓄のない国は危ない。三年分の備蓄のない国はもはや国とはいえない」
「最初に道徳があり、事業はその後にあるのであります」 二宮尊徳
「いかに学識に秀でていても、徳を欠くなら学者ではない。―無学の人でも徳を具えた人は、ただの人ではない。学識はないが学者である」 中江藤樹
昔の社会に普通にあった道徳心というものを思い出させてくれました。
現代の政治家に聞いてほしいような言葉がいっぱいです。
解説にもあったが、近代の西洋文明とそれを安易に受容した日本文明への批判というのも、現代に通じるようで、考えさせられました。
「大人の友情」 河合隼雄 朝日新聞社
職場の人間関係に以前から少し悩んでいて、検索している時に見つけた本です。
タイトルにひかれました。専門的な心理学や自己啓発みたいな本を読むことが多かったのですが、こういうものがあることを忘れていました。
すごく読みやすく、心が軽くなるというか、癒されるようで、友情の奥深さにも気付けて良かったです。
「友だちが欲しい」「友情を支えるもの」の章は自分が知りたかったこと、そのものみたいでした。
「裏切り」の章での"同一視"の話が興味深かった。
いろいろな友情のかたちに考えさせられました。
yu-papaさん、nice! ありがとうございます。
by オリーブ (2016-05-01 09:35)