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一つの区切り ―36歳― [ひきこもり]

日記の続きです。

年が明けて21世紀の始まりです。(年齢を書くのも抵抗が出てきました)。
昨年は何事もなく平和に平凡に日が過ぎてほしいと思っていたのですが、今年は何かしないといけないのでは、でも、何をしていいかわからないと書いていました。

新年間もない頃に夫と話し合いをしていました。その翌日には、義母に電話で話したりもしていて、驚きました。困っていることをとりあえず伝えただけの感じでした。

3月には、"耐えられない日"と書いて、号泣していました。
身の置き所がないぐらい、床を叩きつけて泣いたように記憶しています。
生まれて初めて人を憎む気持ちを知ったように思います。

その二日後には、市の「心配ごと相談」というのに行っていました。前から予約を入れていたと思うのですが、「ほとんど何の役にも立たなかった。話すだけ傷ついて何のなぐさめにもならない」と書いています。「あんなものだったら私の方がましだぞ」とも。

でも、期待していなかったし、帰りに書店で、ずっとさがしていたパール・バック「大地」を買っています。こんな日にあったのは、何かの縁だと思ったのです。

この年は、また何度かけんかや話し合いをして、ようやく夫のことがわかったのでした。
今まで理解できなかった言葉の断片がつながって、くっきりと形になった感じでした。
あきらめというか、話してもむなしいだけという気持ちになっていきました。

昨年の秋には夫も仕事に就けて、私も期間の仕事が終わっていました。
余裕がなかった、部屋の整理や片付けを頑張ってしていました。
5月から民間のパソコン教室にも通い始めました。
"ものづくりの仕事"も漠然と考えていて、いろいろ悩んでいました。

夏には母が家に来て、夫のことを聞いてもらったりしました。
同じ頃に借りた本が、天童荒太さんの「永遠の仔」でした。(後で買った)
虐待された心情が自分とだぶって、すごく泣いたように記憶しています。
小説としても感動したのですが、何より「わかってくれた。(わかってくれる人もいる)」みたいな気持が大きかったと思います。

それがきっかけなのか母に手紙を書いて、今までの自分の気持ちを伝えました。
夫によって、以前の感情(自分の一番根っこ)がぶり返してきたのでした。
母は泣いて謝ってくれました。(初めての)心からの言葉に思えて、私も一つの区切りができ、気持ちが落ち着いたように思いました。

この頃は、栗本薫さんの「真・天狼星 ゾディアックなどに夢中になっていました。(「レダ」も再読しました)
上原きみこさんの漫画も25年ぶりぐらい(?)に文庫が出て、感動していました。

 

 

 

 


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