ひきこもりの原型 ―小学五年生― [ひきこもり]
「何かあっても、親に話したりせずに、一人で耐えるのが普通」
つらかったと思うのですが、そういうことは別に初めてでもなく、小学二年生の頃にも経験しているので、その実感が強まっただけだったのではないかと思います。
人と関わることとか、人間関係自体がわからなくなってきました。
どんなことか忘れましたが、ある時、何か出来ないことがあって怒られました。
「努力しないから」と母は言います。「努力したもん」「努力してるんなら出来ないはずないでしょう」
小学一年生の頃から、母の言うように一生懸命頑張ってきたのに、それでもできないことはどうしたらいいのか。母は許してくれません。
「おかあさんに、ここまで言われて頑張る気になれないの?」
どんなに頑張っても、母は表面のことしかわからないのです。
それまで怒られるのは、自分が出来ないからだし、自分のことを思ってくれているから、と納得させるようにもしてきましたが、ここで「キレて」しまいました。
母には、聞かれたことには答えるけど、自分からはもう何も話さない。逆らわず表面だけ合わせる。必要な時も、心の中で文章を考えてすらすら言えることしか言わない。
そうして閉じこもり始めました。でも、その時は全然意識していません。表面的にもわかりません。
学校にも普通に行っていたし、近所の友だちとは、一時いじめられたりもしましたが、クラスで話す友だちはいました。
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