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宝塚花組公演「ポーの一族」 [観劇]

久しぶりです。宝塚花組公演を観てきました。(B席)
観たのは少し前で、記憶も薄れているのですが、簡単に感想を書いておきます。


すごくおもしろかった。
事前にプログラムを見て、話の流れを確認した時点で、大丈夫だと思った。
原作の1巻と2巻を中心によくまとめてあった。構成がやっぱり上手いと思う。
現代の人が語り手になって、過去のエドガーたちを追う。小池先生で何度か観た手法だけど、原作を知らない人にも、ちゃんとわかるのだ。

グレンスミスの話やメリーベルの恋は手際よく処理されて(でも、ちゃんと描かれて)良かった。
アランがエドガーについていくクライマックスから、現代になったエピローグ的な場面が良かった。二人の変化がよく出ていた。

エドガーの苦悩は、痛いほど伝わってきて、アランの追い詰められた心情もよく出ていて、この二人が一緒に行くことになるのは、もう必然というのがわかった。
エドガーの孤独や愛がなければ生きていけないというテーマも現代に通じるようで、感情移入してしまった。(テーマ性は原作より舞台の方が伝わってくる感じだった)

最近、細かい部分とかあまり考えず、物語に身をゆだねて観るので、良かったのだが、後で思うと所々、止まった部分もある。
エドガーがシーラの儀式を見てしまう場面は照明が明るすぎて、豪華すぎて、ちょっと興ざめだったかな。原作のファンというわけではないが、もう少し暗く、年代を出した方が好みだ。

エドガーがメリーベルを(アランも)連れていく場面は、もう少し神秘的できれいな演出が観たかった。血を吸うような演出もぼかすとわかりにくいからなのだろうか?

あと、心情を歌で表している場面がわりと多かった。これもせりふじゃだめなのだろうか?(わざわざ歌にしなくても、と思うものもあって)

スムーズな場面転換や豪華なセットなど、小池先生で観慣れたものばかりで、あまり新鮮さがなかった感じだ。(もちろん良いのだけど)
音楽は良くもなく悪くもなく、ちょっと微妙。(でも”ポーの一族”の部分は今でも耳に残っているのだ)

出演者は最初から、エドガーやシーラ、アランなどそのまま観ていて、誰も違和感なく、良かった。
特にアランの柚香さんが予想以上に良く、心情が伝わってきた。

個人的に微妙なところもあるが、原作ファンは観て損はない舞台だと思います。

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