最近の読書 2017年秋 その2 ―覚え書― [本(小説)]
久しぶりです。仕事が忙しく、ちょっと余裕がなかったのです。
すっかり秋になって、それらしい(?)古典が読みたくなりました。
テレビ「100分de名著」で「高慢と偏見」がとりあげられて(7月放送で、遅いのですが)、自分とは違う視点や考え方に興味を持って、オースティンを思い出したのでした。
すっかり秋になって、それらしい(?)古典が読みたくなりました。
テレビ「100分de名著」で「高慢と偏見」がとりあげられて(7月放送で、遅いのですが)、自分とは違う視点や考え方に興味を持って、オースティンを思い出したのでした。
500ページ以上あって、最初は読むのに躊躇したのだが、すごく読みやすかった。(以前、映画「いつか晴れた日に」の方を先に観ていて、安心感もあった)。
「自負と偏見」も良かったが、こちらの方が感情移入できた感じだ。
訳が良いのか、古すぎず、かといって現代風に軽すぎず、人物が生き生きしていた。
二人の主人公、姉のエリナーが「分別」があって妹のマリアンが「多感」な女性。
姉妹が結婚に至るまでの恋愛小説だが、相手とのやりとりは少ない。むしろ隣人や親戚関係の人たちが絡んで恋愛ドラマが進む。噂や世間話が中心だが、この会話や、やりとりが本当におもしろいのだ。
最初の十数ページで、ジョン・ダッシュウッドが妻のファニーに感化される(まるめこまれる)件とか、早くも期待が膨らんだ。
エリナーとマリアンが好きだ。特にエリナーの人間観察は共感するところが多く、見習いたいぐらいだった。
正反対の多彩な登場人物が生みだすドラマが良かった。作られた感じがしなく、自然な成り行きから来る山場に思えるのがいい。
恋愛話も良かったが、印象に残るのはエリナーとルーシーのやりとり。200年前でも女性心理は変わらないみたいな共感を持てて、うれしかった。
ブランドン大佐の話もおもしろかった。(実は一番劇的なのだ)
作者の紹介文で「平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めた」という言葉があるが、頷けた。
「自負と偏見」も良かったが、こちらの方が感情移入できた感じだ。
訳が良いのか、古すぎず、かといって現代風に軽すぎず、人物が生き生きしていた。
二人の主人公、姉のエリナーが「分別」があって妹のマリアンが「多感」な女性。
姉妹が結婚に至るまでの恋愛小説だが、相手とのやりとりは少ない。むしろ隣人や親戚関係の人たちが絡んで恋愛ドラマが進む。噂や世間話が中心だが、この会話や、やりとりが本当におもしろいのだ。
最初の十数ページで、ジョン・ダッシュウッドが妻のファニーに感化される(まるめこまれる)件とか、早くも期待が膨らんだ。
エリナーとマリアンが好きだ。特にエリナーの人間観察は共感するところが多く、見習いたいぐらいだった。
正反対の多彩な登場人物が生みだすドラマが良かった。作られた感じがしなく、自然な成り行きから来る山場に思えるのがいい。
恋愛話も良かったが、印象に残るのはエリナーとルーシーのやりとり。200年前でも女性心理は変わらないみたいな共感を持てて、うれしかった。
ブランドン大佐の話もおもしろかった。(実は一番劇的なのだ)
作者の紹介文で「平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めた」という言葉があるが、頷けた。
映画版も良かったです。
middrinnさん、サイトーさん、nice! ありがとうございます。
by オリーブ (2017-10-08 21:10)