SSブログ

ひきこもる毎日   ―30歳― [ひきこもり]

年末に仕事を辞めて、その後、本当にひきこもりになりました。動けなかったのです。
「慢性疲労症候群」という言葉が浮かんできました。そういうものじゃないかと自分で勝手に名付けていました。(実際には違うもので、本当にそういう病気があるようです)
今まで無気力とかしんどいとか思っても、頭痛や胃痛、食欲不振、不眠など実際に身体にくることは不思議となかったのですが、起き上がれないぐらい、身体がだるいようなしんどさでした。


 

食事の時以外、毎日15~18時間ぐらい寝ていたと思います。食べることと寝ることだけでした。
母は例によって「怠けている」としか思わなかったですが、口もきかず完全に無視して布団にもぐりこんでいました。
失恋のショックはまだ引きずっていましたが、それはきっかけにすぎません。25、6才頃から、無理やり気力で動いていたのが、ようやく「本当の自分」になったように思いました。

でも、その「本当の自分」というのは「何もない」のです。
漫画が好き、宝塚が好き。それは確実に自分の中にあったものだとわかるけど、それだけでは生きていけない。
自分の人生は終わったと思いました。
仕事も12年やったのにほとんど実感がない。収入が得られたことだけです。

物心ついてから、今までの20年あまりは何だったのか?その結果が今(当時)の自分という虚しさや後悔が押し寄せてきました。
でも、そんなことを考えても仕方ない。時間は戻らない。
寝ていて、そういうことばかり浮かんできます。

絶望していたわけではありません。死にたいと思ったこともありません。むしろ生きたかったのです。今まで自分を生きてこれなかったのです。
どん底すぎてかえって笑ってしまう所もあったかもしれません。これ以上落ちることはない、後は浮上するだけだと、自分を慰めるのでした。

その足がかりみたいなものが、仕事の最後に少しだけ見えてきました。
世間や人(の目)のために頑張ったからといって、何になるのか。
それが自分を動けなくしていたものでした。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0