最近の読書 2010年 ―覚え書― [本(小説)]
今年の始めから読んだ本です。
図書館で借りて読んだものが多く、手元にないので、簡単な覚え書きです。
「ハプスブルクの宝剣」 藤本ひとみ 文藝春秋 借
宝塚で舞台化されるので、その関連で読みました。
藤本さんの本は、前に「ブルボンの封印」(これも舞台化)を読んで、すごくおもしろかったので、期待していました。
政治的な部分は、わかりにくくて、読み流してしまいましたが、物語や人物の心情などはおもしろかったです。
「ボヴァリー夫人」 フローベール 新潮文庫 借
「世界の10大小説」というのを知って、その中の一つで興味があったので、読んでみました。
少ししんどかったけど、心理描写が良かったです。
波乱万丈、ドラマチックな話も好きなのですが、こういう何でもない日常を描写して、その積み重ねがドラマになっている、というような話も好きです。良く出来ていて、興味深いタイプの小説です。
「暗い所で待ち合わせ」 乙一 幻冬舎文庫 借
レンタルDVDで邦画を借りた時、映画紹介の中に入っていて、設定に興味を持ちました。
原作があることを知り、読みました。(映画は後で見ました)
シリアスで重い話かと思ったのですが、読みやすいし、自分が一番心にふれるテーマを扱っているみたいで、こんなにぴったりきた小説は初めてなのでは、と思うぐらいでした。
静かな二人のふれあいが、すごく良かったです。
「八日目の蝉」 角田光代 中央公論新社 借
テレビドラマの関連で借りたのですが、引き込まれて一気に読んでしまいました。
女性心理を描く、著者の他の作品も読みたくなりました。
ラスト、希和子が薫だとわかる、というか、わからせてあげたかったのですが、ドラマはそれらしい演出になっていて良かったです。
「ギリシャ棺の秘密」 エラリイ・クイーン ハヤカワ文庫 借
クイーンの作品の中でも人気作みたいで、タイトルもおもしろそうで読みました。
「Xの悲劇」や「災厄の町」の方が好きですが、十分読み応えがありました。
「4TEEN」 石田衣良 新潮文庫 借
石田衣良さんも前から気になっていたので、読んでみました。
読後感がさわやかでいい。読みやすいけど、内容は結構詰まっていました。
14才は、自分でも一番充実した日々だった。
「バッテリー」 あさのあつこ 角川文庫 借
最近の中では一番印象に残りました。(別記事)
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