大人の少年少女文学 [本(小説)]
前回、雑誌「CREA」のことに少しふれたので、感想も兼ねて、少年少女文学について書こうかと思います。(過去の記事と重複するところもありますが)
普段、雑誌は読まないのですが、見ごたえ、読みごたえがあって、良かったです。
物語の舞台設定から料理、人物のキャラ、せりふ、キーワードなど、いろいろな切り口から少年少女文学を考察していて、読んだことがない本でも興味をそそられます。(雑誌の前半だけだと思っていましたが、後半「大人になっても読みたい100(冊)のリスト」があって、充実ぶりに満足です)。
個人的に作中の料理の再現に想像がより膨らみました。
著名人の好きな本や読み方にも発見があって、参考になりました。
少年少女文学好き500人が選んだ「好きな作品ベスト50」の中で、自分が読んだのは(上位順)
「赤毛のアン」 「若草物語」 「小公女」 「不思議の国のアリス」 「トム・ソーヤーの冒険」
「あしながおじさん」 「秘密の花園」 「フランダースの犬」 「星の王子さま」 「少女ポリアンナ」
「十五少年漂流記」 「飛ぶ教室」 「思い出のマーニー」 「シンデレラ」 「トムは真夜中の庭で」
シリーズもので1冊だけ読んだのは
「シャーロック・ホームズ」シリーズ
「大きな森の小さな家」シリーズ
「ハリー・ポッター」シリーズ
「怪盗ルパン」シリーズ
不明なのが「ピーター・パン」。大人になって読んだ記憶があるのですが、あやふいです。
トータル19冊(20冊)で、半分も読んでいませんでした。
少女時代に読んだのは、緑字のもので8冊だけでした。後はほとんど、30代以降の大人になってからです。(「赤毛のアン」「トム・ソーヤーの冒険」「少女パレアナ」は文庫で手元に持っています)。
自分の思い出の本を選ぶと、「若草物語」と「十五少年漂流記」
アマゾンで出てきました。びっくり。
「十五少年―」はタイトルは違いますが、このシリーズです。
少年少女世界の名作文学〈8(イギリス編 6)〉 (昭和41年)
- 作者: 川端 康成
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1966
- メディア: -
どちらも挿絵の影響が大きいです。今と違って、重厚で臨場感があってわくわくしました。(文章も良かった)
「若草物語」は四人姉妹のそれぞれの個性が好きだったように思います。
教訓的なところもあったと思いますが、家族愛や生活というものを学んだ気がします。(後にテレビドラマの「大草原の小さな家」にもつながる)
印象に残っているのはジョーとエイミーのけんかの話。(文章をそのまま覚えているところも)
自分にも妹がいるのでジョーに感情移入していました。
あとはベスのエピソードやエイミーが学校でムチで打たれる?場面も残っています。
「十五少年漂流記」(今は「二年間の休暇」という原題の直訳になっているのですね)も大好きで、何度も読みました。これも登場人物が多くて、それぞれの個性がぶつかり合ったり、協力したりして、ドラマが生まれるのがおもしろかった。
子どもなりに人の感情や心理を学んだ気がします。
「赤毛のアン」「小公女」は、この頃から自分には話や主人公が健康的で、いい子すぎて、良かったですが、それほど夢中にならなかった記憶があります。
(自分が)大人になってもおすすめの本は
リストにもあった「王への手紙」と「クローディアの秘密」
どちらも冒険物に入りますが、わくわく感と考えさせられるところがあって、大人でもおもしろいです。
教訓的なものを含んだ「少女ポリアンナ」「飛ぶ教室」も大人にはおすすめだと思います。
個人的な趣味で「まぼろしの白馬」も好きです。マイナーなので読んでほしいです。
「長くつ下のピッピ」は、タイトルは子どもの頃から知っていたのですが、私は「長靴・下のピッピ」と読んで、長靴の下?(なか)に小人か妖精が住んでいる話かと、昨年まで思っていたのです。
「長・くつ下のピッピ」(ピッピは女の子で長いくつ下をはいている)だと知った時は軽い衝撃でした。
「ムーミン」は機会があれば読みたいです。
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