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最近の読書 2024年 絵本 その2 [本(絵本)]

雨が降って、少しすごしやすいです。

絵本の紹介です。
前に、考えさせられるものが多い、みたいに書いたのだが、また同じような絵本です。

今回は、実話をもとにした絵本です。


「夜明けをまつどうぶつたち」   
さく ファビオラ・アンチョレナ   やく あみのまきこ

夜明けをまつどうぶつたち

夜明けをまつどうぶつたち

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2024/05/27
  • メディア: 大型本


新刊の絵本で興味を持ちました。
2019年に南米アマゾンの森林で発生した大規模火災の悲劇をもとに、創作されたそうです。


「まえがき」にもあるが、日本から遠くはなれた国で、自分も、そういえばそんなことがあった、という認識しかなかった。

絵がすごく良かった。文章もシンプルで、どうなるのかなと思わせる。
静かにメッセージが伝わってくるようだった。


「あとがき」によると、火災で30億もの動物の命が失われたそうだ。
「地球の肺」ともいえる森林を守ることの大切さを改めて知った。

アマゾンの森林保護に心をくだき、見守り続けている先住民の共同体の存在を知ることができたのも良かった。




「あの湖のあの家におきたこと」
トーマス・ハーディング/文   ブリッタ・テッケントラップ/絵   落合恵子/訳

あの湖のあの家におきたこと

あの湖のあの家におきたこと

  • 出版社/メーカー: クレヨンハウス
  • 発売日: 2020/10/22
  • メディア: ハードカバー

これは読んだのは昨年なのですが、アップしそびれたもので、ここに残しておきます。

図書館で絵本コーナーを見ていて、タイトルが目に付きました。

主人公(?)は湖のほとりにある、一軒の木の家。
作者の曾祖父が建てて、祖母が暮らしていた家。

100年近くの間に四つの家族が暮らした。
歴史の移り変わりから見えてくる、戦下でのささやかな人たちの物語。

100年もの間、生きのびることができた。
戦下でも、あたたかい時間がすごせること。ふつうの人の営みがあること。
戦争は人が起こすもの。
忘れた方がいいものもあるが、忘れてはいけないものもある。

いろいろなことを考えさせられて、深い味わいがあった。

話も良いけど、絵も(版画?)すごく良かった。
色使いや構図が好き。リアルだけどリアルすぎなく、ぬくもりがある。

映画を観たような、印象に残る絵本です。



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