最近の読書 2022年夏 その2 ―覚え書― [本(小説)]
最近の読書。今回は「若草物語」です。
前に映画を見たので原作を読んでみたくなりました。(思えば、子ども向けの本を読んだだけで、完全版?は読んでいなかったことに、今さら気づいた。)
「若草物語」 L・M・オルコット 吉田勝江 訳 角川文庫
前に映画を見たので原作を読んでみたくなりました。(思えば、子ども向けの本を読んだだけで、完全版?は読んでいなかったことに、今さら気づいた。)
「若草物語」 L・M・オルコット 吉田勝江 訳 角川文庫
(前半は福音館文庫版を読んだ)
児童文学だけど、450ページ近くあることに驚いた。
子どもの頃の記憶違い?にも気付く。
一番印象に残っていたのは、エイミーがジョーの原稿を燃やす件。その後、エイミーがスケートでジョーを追いかけて、氷が割れて落ちて、二人が仲直りする話。
これはベスが猩紅熱にかかる前ぐらいの後半の話だと思っていたのだが、わりと前半(第8章)(全23章)の話だったのが驚いた。けんかの理由は覚えていなかったが、二人の姉たちが芝居に連れて行ってくれなかった、ジョーの態度が気に入らなかったというのにも驚いた。エイミーは今回読んでも、(ジョーにしたことは)ひどいと思う。
マーチ夫人やジョーの心情は、当時読んだ本の方が(文章が頭に残っている)感情移入しやすいかな。
ここで、ジョーが自分の怒りっぽい、かっとなる性質を悔やむと、マーチ夫人が自分もそうで、直すのに四十年かかったと話すところは、子ども心に自分も慰められたことを覚えている。
他に発見だったのは、ジョーがやせて猫背だということ。忘れていた。
ローリーが結構、やんちゃだったこと。
メグの結婚にジョーが予想以上の反発をしていたこと。
なので、今回読んで一番おもしろいのは、最後の第20章から23章の話。何となく思い出した感じはあるが、(この話がおもしろいなんて)予想外だった。
第10章「P.CとP.O.」第12章「ローレンス・キャンプ」第13章「空中楼閣」などは覚えていなく、新鮮だった。
心に残るのは第11章の「こころみ」(福音館文庫版は「実験」というタイトルが付いていた)
仕事をすることの良さ、みたいなものがテーマで、働かずに遊んでばかりいるのは、遊ばないで働いてばかりいるのとおなじくらいつまらないもの、というのを四人が実感する話。
自分も、忘れかけていたことを思い出した。
「ー 毎日のきまったお仕事をしたり ー そうすれば暇をみつけたときには、その暇がよけいありがたいものに思われます ー 」
「働くということはからだにもいいものだし、仕事はいくらでもあるものです。働いていれば退屈するということもないし、悪いこともしなくなりますから、からだばかりでなく心のためにもいいものなんですよ。それにお金だの流行だのでは得られないような、力強い、独立心というようなものもそなわってきますからね」
150年以上前に書かれた話なので、現代と考え方など古くて合わないところがあるかと思っていたが、マーチ夫人が娘に幸福で聡明な結婚を願っていても、それを押し付けたりせず、不幸な人になったり、心の誇りを失うぐらいなら結婚しない方が幸せときっぱり言うところが良かった。
児童文学だけど、学ぶところもあって(むしろ今の時代には必要で、合っているのでは?)読み継がれる名作というのが納得できました。
子どもの頃の記憶違い?にも気付く。
一番印象に残っていたのは、エイミーがジョーの原稿を燃やす件。その後、エイミーがスケートでジョーを追いかけて、氷が割れて落ちて、二人が仲直りする話。
これはベスが猩紅熱にかかる前ぐらいの後半の話だと思っていたのだが、わりと前半(第8章)(全23章)の話だったのが驚いた。けんかの理由は覚えていなかったが、二人の姉たちが芝居に連れて行ってくれなかった、ジョーの態度が気に入らなかったというのにも驚いた。エイミーは今回読んでも、(ジョーにしたことは)ひどいと思う。
マーチ夫人やジョーの心情は、当時読んだ本の方が(文章が頭に残っている)感情移入しやすいかな。
ここで、ジョーが自分の怒りっぽい、かっとなる性質を悔やむと、マーチ夫人が自分もそうで、直すのに四十年かかったと話すところは、子ども心に自分も慰められたことを覚えている。
他に発見だったのは、ジョーがやせて猫背だということ。忘れていた。
ローリーが結構、やんちゃだったこと。
メグの結婚にジョーが予想以上の反発をしていたこと。
なので、今回読んで一番おもしろいのは、最後の第20章から23章の話。何となく思い出した感じはあるが、(この話がおもしろいなんて)予想外だった。
第10章「P.CとP.O.」第12章「ローレンス・キャンプ」第13章「空中楼閣」などは覚えていなく、新鮮だった。
心に残るのは第11章の「こころみ」(福音館文庫版は「実験」というタイトルが付いていた)
仕事をすることの良さ、みたいなものがテーマで、働かずに遊んでばかりいるのは、遊ばないで働いてばかりいるのとおなじくらいつまらないもの、というのを四人が実感する話。
自分も、忘れかけていたことを思い出した。
「ー 毎日のきまったお仕事をしたり ー そうすれば暇をみつけたときには、その暇がよけいありがたいものに思われます ー 」
「働くということはからだにもいいものだし、仕事はいくらでもあるものです。働いていれば退屈するということもないし、悪いこともしなくなりますから、からだばかりでなく心のためにもいいものなんですよ。それにお金だの流行だのでは得られないような、力強い、独立心というようなものもそなわってきますからね」
150年以上前に書かれた話なので、現代と考え方など古くて合わないところがあるかと思っていたが、マーチ夫人が娘に幸福で聡明な結婚を願っていても、それを押し付けたりせず、不幸な人になったり、心の誇りを失うぐらいなら結婚しない方が幸せときっぱり言うところが良かった。
児童文学だけど、学ぶところもあって(むしろ今の時代には必要で、合っているのでは?)読み継がれる名作というのが納得できました。
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