宝塚月組公演「エリザベート」 [観劇]
宝塚月組公演「エリザベート」を観てきました。
今回はチケットが取れず、当日券で立見です。
4年前の花組は当日券も完売で2回目にギリギリ観られました。(それも平日2回公演なのに、15時で自分の後ろ数人で終わったのだ)
なので、今回はいつもより1時間半早く家を出たが、わりと余裕で肩すかし。しかも発売が10時からで(以前は9時半だったと思うが)トータル2時間待ちで、観る前から疲れてしまった。
今回はほとんど期待していなかった。宝塚ではちょうど10回目の「エリザベート」(いい加減飽きる)
多分、(自分にとって)過去最低だと思っていた。配役の時点でイメージでないし(トップと二番手、逆の方が・・・)ポスターも普通すぎ。制作発表会の映像も、見るのがつらいぐらいだった。
マイナスの方が多く、それゆえ別の興味が出てくるのだが、何と近年の花組、宙組より今回の月組の方が良かった。
びっくり。やっぱり実際、生で観てみないとわからないというのを実感しました。
今回はチケットが取れず、当日券で立見です。
4年前の花組は当日券も完売で2回目にギリギリ観られました。(それも平日2回公演なのに、15時で自分の後ろ数人で終わったのだ)
なので、今回はいつもより1時間半早く家を出たが、わりと余裕で肩すかし。しかも発売が10時からで(以前は9時半だったと思うが)トータル2時間待ちで、観る前から疲れてしまった。
今回はほとんど期待していなかった。宝塚ではちょうど10回目の「エリザベート」(いい加減飽きる)
多分、(自分にとって)過去最低だと思っていた。配役の時点でイメージでないし(トップと二番手、逆の方が・・・)ポスターも普通すぎ。制作発表会の映像も、見るのがつらいぐらいだった。
マイナスの方が多く、それゆえ別の興味が出てくるのだが、何と近年の花組、宙組より今回の月組の方が良かった。
びっくり。やっぱり実際、生で観てみないとわからないというのを実感しました。
主役三人が予想以上に良かったのだ。(これでドラマが、ぐっと濃くなる)
でも、幕開きはいまいちだった。まず裁判官の声。(こんなこと意識したのは初めて)
しまりがない感じで舞台全体の緊張感が薄くなった。ルキーニも悪くないけど、普通っぽい。
少女時代のシシィが今までになく大人っぽい(?)感じが新鮮だった。無邪気でおてんばというより、元から死(トート)にひかれる素質があるみたいで、人物像に興味が行った。
プロローグの歌で「はにかみ屋で人嫌い」というのがあるが、それが出ているようなエリザベート(?)
ゾフィに怒られたり、フランツとのやりとりが、心情が繊細で引き込まれた。
「シシィ(エリザベート)の居室」の場面は三人の心情がわかりやすい(出しやすい)が、ここも繊細ですごく良かった。(星組で感動したこともあって、この場面は私的にポイントなのだ)
ルキーニは最初、普通っぽいと思ったが、進行役としてわかりやすいというか、一場面がきっちり残るような感じを受けた。
一幕が終わって、歌より演技に重点を置いたような「エリザベート」に思えた。(音響もちょうど良い)
トートの珠城さん。
制作発表会の時よりずっと怖く妖しくなっていてびっくり。
どっしりしている(?)ので黄泉の帝王としての自信があって、時折見せる「死」そのものみたいな怖さが印象に残った。
「シシィの居室」の場面で、シシィに拒否されて「はん!バカが」みたいな声が聞こえてきそうな演技がツボにはまった。
エリザベートの愛希さん。
演技が繊細だし、人物像も繊細なエリザベート(?)
フランツに求婚された時のとまどいや舞踏会で見せる愛情、夫婦の絆から最後通告、そして一幕最後の場面と、心の揺れ動きや変化に感情移入できる。
二幕目も葬儀の場面の崩れ方とか真に迫っていてすごく良かった。
「夜のボート」もフランツに対する愛情がないわけではなく、繊細すぎる人物のようにも思えて、今までにない情感が伝わってくる場面になった。
あと、細かいところで、ハンガリー訪問のエリザベートのマントの脱ぎ方に目が行くのだ。
初日映像では乱暴な感じだったが、きれいに決まっていて良かった。
孤独な人なのに、トート、フランツのどちらにも絆やドラマを感じて(バランスも絶妙)、共感するのかな。
フランツの美弥さん。
フランツも繊細で優しい人という印象。皇帝としては印象が薄いが、シシィに対する愛情は本物という気がして「夜のボート」の場面が切ない。
ルキーニの月城さん。
先に書いたが、最後の場面まで、進行役としてわかりやすかった。イメージ的にも似合っていた。
今回は脇役の人が印象が薄い。(主役陣に合わせた感じも)
決して悪くないのだけど、今までの人とつい比べてしまうから。
ゾフィーの憧花さん。
歌は良いけど普通の人という印象。
ルドルフの暁さん。
個人的には良くもなく悪くもなく。こちらもいたって普通。
少年ルドルフの蘭世さん。
歌は良い。髪型が個人的にいまいちで気になった。
ヘレネの叶羽さん
役作りは目を引くかな。お見合い場面の「変なヘアー」というのはぴったり。
ヴィンディッシュの海乃さん。
悪くないけど、おとなしめ。愛希さんに合わせた感じも。
マダムヴォルフの白雪さん。
いかにもな感じでぴったりだった。
マデレーネの天紫さん。
フランツより大柄だし、病的(?)な感じが良いかも。
シシィの両親、女官とかは他を見ていて、覚えていないのだ。
重臣たちも、おもしろい演技もあったけど、詳しく覚えていない。
予想外の「エリザベート」でした。
観てみると、ポスターと作品のイメージは合うような気がしました。
「エリザベート」はとりあえず9作観たが(98年の宙組のみ観ていない)、自分が好きなバージョンは、やっぱり主役のトート、エリザベート次第かな。
その時の心境もいくらかあるし、演出面での細かい変更とかも気になる。
過去にも少し書いてだぶるが、自分の覚え書として書いておく。
96年雪組
何だかんだ言っても、トータルで一番良いかなと思う。
97年星組
感情移入とかドラマがあるという意味では一番好きかな。
02年花組
主役陣に一番感情移入しづらい。エルマーたちと少年ルドルフが残る。
05年月組
ほとんど覚えていない。脇役のゾフィー、マダム・ヴォルフ、マデレーネ、ヴィンディッシュが印象に残った。
映像で観て、瀬奈さんのエリザベートに興味を持った。
07年雪組
ほとんど覚えていない。白羽さんのエリザベートが異色(?)
09年月組
歌が良かった印象。トートがかっこいい。マダム・ヴォルフも残った。
14年花組
近年だけど素通りして覚えていない。フランツが残った。コーラスが良い。
16年宙組
歌が全体的に最高レベル(?)
映像で観て、トートが凡庸に思えてきた。エリザベートが好きでない。
フランツ、桜木さんのルドルフ、ヘレネが残る。
18年月組
主役陣のドラマに目が行く、という意味では星組版と似ていておもしろいかも。
エリザベートも、もしかして今までにないタイプ(?)
あれっ?やっぱり半分以上の作品がいまいち?
でも、幕開きはいまいちだった。まず裁判官の声。(こんなこと意識したのは初めて)
しまりがない感じで舞台全体の緊張感が薄くなった。ルキーニも悪くないけど、普通っぽい。
少女時代のシシィが今までになく大人っぽい(?)感じが新鮮だった。無邪気でおてんばというより、元から死(トート)にひかれる素質があるみたいで、人物像に興味が行った。
プロローグの歌で「はにかみ屋で人嫌い」というのがあるが、それが出ているようなエリザベート(?)
ゾフィに怒られたり、フランツとのやりとりが、心情が繊細で引き込まれた。
「シシィ(エリザベート)の居室」の場面は三人の心情がわかりやすい(出しやすい)が、ここも繊細ですごく良かった。(星組で感動したこともあって、この場面は私的にポイントなのだ)
ルキーニは最初、普通っぽいと思ったが、進行役としてわかりやすいというか、一場面がきっちり残るような感じを受けた。
一幕が終わって、歌より演技に重点を置いたような「エリザベート」に思えた。(音響もちょうど良い)
トートの珠城さん。
制作発表会の時よりずっと怖く妖しくなっていてびっくり。
どっしりしている(?)ので黄泉の帝王としての自信があって、時折見せる「死」そのものみたいな怖さが印象に残った。
「シシィの居室」の場面で、シシィに拒否されて「はん!バカが」みたいな声が聞こえてきそうな演技がツボにはまった。
エリザベートの愛希さん。
演技が繊細だし、人物像も繊細なエリザベート(?)
フランツに求婚された時のとまどいや舞踏会で見せる愛情、夫婦の絆から最後通告、そして一幕最後の場面と、心の揺れ動きや変化に感情移入できる。
二幕目も葬儀の場面の崩れ方とか真に迫っていてすごく良かった。
「夜のボート」もフランツに対する愛情がないわけではなく、繊細すぎる人物のようにも思えて、今までにない情感が伝わってくる場面になった。
あと、細かいところで、ハンガリー訪問のエリザベートのマントの脱ぎ方に目が行くのだ。
初日映像では乱暴な感じだったが、きれいに決まっていて良かった。
孤独な人なのに、トート、フランツのどちらにも絆やドラマを感じて(バランスも絶妙)、共感するのかな。
フランツの美弥さん。
フランツも繊細で優しい人という印象。皇帝としては印象が薄いが、シシィに対する愛情は本物という気がして「夜のボート」の場面が切ない。
ルキーニの月城さん。
先に書いたが、最後の場面まで、進行役としてわかりやすかった。イメージ的にも似合っていた。
今回は脇役の人が印象が薄い。(主役陣に合わせた感じも)
決して悪くないのだけど、今までの人とつい比べてしまうから。
ゾフィーの憧花さん。
歌は良いけど普通の人という印象。
ルドルフの暁さん。
個人的には良くもなく悪くもなく。こちらもいたって普通。
少年ルドルフの蘭世さん。
歌は良い。髪型が個人的にいまいちで気になった。
ヘレネの叶羽さん
役作りは目を引くかな。お見合い場面の「変なヘアー」というのはぴったり。
ヴィンディッシュの海乃さん。
悪くないけど、おとなしめ。愛希さんに合わせた感じも。
マダムヴォルフの白雪さん。
いかにもな感じでぴったりだった。
マデレーネの天紫さん。
フランツより大柄だし、病的(?)な感じが良いかも。
シシィの両親、女官とかは他を見ていて、覚えていないのだ。
重臣たちも、おもしろい演技もあったけど、詳しく覚えていない。
予想外の「エリザベート」でした。
観てみると、ポスターと作品のイメージは合うような気がしました。
「エリザベート」はとりあえず9作観たが(98年の宙組のみ観ていない)、自分が好きなバージョンは、やっぱり主役のトート、エリザベート次第かな。
その時の心境もいくらかあるし、演出面での細かい変更とかも気になる。
過去にも少し書いてだぶるが、自分の覚え書として書いておく。
96年雪組
何だかんだ言っても、トータルで一番良いかなと思う。
97年星組
感情移入とかドラマがあるという意味では一番好きかな。
02年花組
主役陣に一番感情移入しづらい。エルマーたちと少年ルドルフが残る。
05年月組
ほとんど覚えていない。脇役のゾフィー、マダム・ヴォルフ、マデレーネ、ヴィンディッシュが印象に残った。
映像で観て、瀬奈さんのエリザベートに興味を持った。
07年雪組
ほとんど覚えていない。白羽さんのエリザベートが異色(?)
09年月組
歌が良かった印象。トートがかっこいい。マダム・ヴォルフも残った。
14年花組
近年だけど素通りして覚えていない。フランツが残った。コーラスが良い。
16年宙組
歌が全体的に最高レベル(?)
映像で観て、トートが凡庸に思えてきた。エリザベートが好きでない。
フランツ、桜木さんのルドルフ、ヘレネが残る。
18年月組
主役陣のドラマに目が行く、という意味では星組版と似ていておもしろいかも。
エリザベートも、もしかして今までにないタイプ(?)
あれっ?やっぱり半分以上の作品がいまいち?
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